「坂上動物園のシロクマ係 当園は雨男お断り」  結城敦子

作者の始めての書籍化作品だというので
正直あまり期待していなかったが
結構楽しく読むことができた。

シロクマを愛し 母親役をする主人公・晴子と
雨男であるイケメン貴公子・財閥の跡継ぎという スーパーリッチな男性との
ラブストーリーでもある。
コミックになりそうなストーリー。

「鳩の撃退法 下」  佐藤正午

結局続けて 下巻も読んでしまった。

主人公である津田は 以前直木賞を受賞した作家だが
今では デリヘルの運転手をしている。
悪人ではないが 女性に依存して のらいくらりと暮らしている。
そして この作品も 主人公同様 のったり まったりと 展開していく。
一家失踪 殺人事件 やくざがらみ~と
まっとうではない部分が多いのだが
あまり緊迫感がない。
でも ハードカバー2巻を最後まで読ませる魅力が
あるのだろう。

面白かったか?と問われれば
さて う~ん どうなんだろう(笑)
ドラマ化したら 楽しいかもしれない。







「真犯人」    翔田 寛

幼児が誘拐され殺害された事件を捜査する警察側の視点で描かれている。
事件は 昭和49年に起こった。
身代金一千万円を要求されたが 引渡しはされないままとなった。
疑わしい人物はいたが 結局犯人は挙がらなかった。

そして 14年後
時効を前にして チームが結成され 再捜査されることになった。
だが やはり犯人は特定できなかった。

平成27年になり
被害者の父親が殺害されるという事件が起きた。
昭和49年の誘拐事件との関連に注目した 刑事たちが
ようやく真犯人にたどり着く。

現在では たしか殺人事件に時効は無くなったはずなので
過去の事件が 再び捜査され 真相が究明されることも
珍しくないのだろう。

警察官の不祥事など 悪い部分ばかり 耳にするが
事件解決に向かって 一生懸命になっている 刑事の行動には
とても興味が持てる。





「鳩の撃退法 上」  佐藤正午

佐藤正午さんの作品は これまで2冊読んだが
一冊は 絵本のような ポエムのような さわやかな作品で
もう一冊の方も 穏やかな作品だったが。。。

この作品では
かなりダークな世界が描かれている。
昔直木賞を受賞したが 今はおちぶれて
デリヘル(風俗営業)の運転手をしている津田が主人公というか語り手である。

ひょんなことから知り合った 房州老人や 秀吉と言う名前の マスター
そして デリヘルの若い女性たちがらみで 色々な出来事が起こり
そして それは からみあっているようだ。
秀吉の家族や デリヘルの女性が消えていく。
何故かピーターパンの古書が登場したり
偽札もからんでくる。

上巻は 何がなんだかわからないうちに 終わってしまった。
こんな暗い世界のことは もう読みたくないなあと 
昨夜読み終えたときにはたしかに 思ったはずなのに
今朝 図書館で 下巻を予約してしまった。(笑)
不思議な魅力のある作品だ。





「ひかりの魔女」  山本甲士

主人公の光一は 浪人生である。
両親と妹との家族に 新しく 80代のおばあちゃんが加わることになった。
まだまだ元気なおばあちゃんは 座席を譲ってもらったり 荷物を持ってもらうときだけは
弱弱しい姿に変身している。 昔書道の先生をしていたので その教え子たちが 今も慕ってくれている。
ちょっと要領が良すぎるのではないかと思うくらい。
まわりのトラブルも さりげなく解決してしまう そんなおばあちゃんである。





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