「機械式時計王子の休日 千駄木お忍びライフ」   柊サナカ

この作家さんの作品は初めて。
1974年香川県生まれ 日本語教師として7年の海外勤務。

千駄木にある 4代続くトトキ時計店では
店主の父が亡くなり 母は孫の世話にかかりきりで
仕方なく長女の 十刻藤子(ととき とうこ)が店をまかされている。
彼女は時計の修理はもちろんのこと 電池替えもできない。

そこに飛び込んできたのが スイスから来たという
時計職人(の卵)たち。血のつながりはないが 兄弟だと言っている。

彼ら二人の時計に取り組む真剣な姿勢と
藤子とのやり取りが とても楽しい。

時計の製造・修理など
私とは無縁の世界ではあるけれど
時計は 結構好きで
腕時計も 着る服に合わせて選んでいる。
(どれもチープな製品だけれど)

「ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~」  三上延

篠川栞子がひっそり営んでいた ビブリア古書堂は
今では 夫の大輔 娘の扉子の3人となっている。

前作までは 独身だった。
突然7年ほど経過したようだ。

母親に似て 本にしか興味が無い娘・扉子である。

第一話 北原白秋 与田準一編「からたちの花 北原白秋童謡集」

第二話 「俺と母さんの思い出の本」

第三話 佐々木丸美「雪の断章」

第四話 内田百聞 「王様の背中」


この中で 唯一私が読んだことがあるのは
佐々木丸美の「雪の断章」だが
これは私の好みではなかった。
一昔前の少女漫画のように
主人公の女性の不幸な人生が これでもか!という具合に
描かれている。

この作品自体も
ぱっと明るい雰囲気ではなく
暗い影を引きずっているいるような物語だ。
だから 特に私の好みではないのだけれど
なんとなく ずっと読み続けている。
私も本が大好きだからかもしれない。。。







「開化鐵道探偵 大102列車の謎」 山本巧次

前作「開化鐵道探偵」を読んで 面白かったので
この続編も読んでみたが 前作の方が 楽しかったかも。

今回は新たに出来た 大宮駅近辺に起きた事件を
元八丁堀同心・草壁が工部鉄道局の技手である小野寺と
コンビを組んで 解決していく。
だが 小野寺の出番はほとんどないような~
今回は小野寺の妻・綾子が活躍する。

明治になって 18年経ったけれど
まだ江戸時代から抜け切れない事項がたくさんあるようだ。
江戸時代の隠し小判をめぐって 騒動が起きてくる。

維新からもう150年も経った現代でも
この日本のどこかに 小判が眠っているかも~と
思ったりもするので 当時だと実際にあり得ることだったのだろう。

あまり緊迫感がなく 少々退屈だった。







「京都迷宮小路 傑作ミステリーアンソロジー」  浅田次郎・門井慶喜他

有名所のミステリー作家さんがたくさん登場。

待つ女        浅田次郎
長びく雨       綾辻行人
除夜を歩く      有栖川有栖
午後三時までの退屈な風景  岡崎琢磨
銀印も出土した   門井慶喜
異教徒の晩餐    北森鴻
忘れ草        連城三紀彦

一番面白かったのは 門井慶喜の「銀印も出土した」
大学の敷地で 銀印が発掘された~
邪馬台国論争にも関わる大発見なのか?
読みはじめから先が推測できる ゆるい設定だが
楽しく読めた。

岡崎琢磨の作品も面白かったが
すでに別の本で読んでしまったものだった。







「思い出探偵」  鏑木 蓮

作者は1961年 京都市生まれ。

実相浩二郎は 京都を舞台に
依頼者の思い出を探るという仕事をしている。

高校生だった息子が琵琶湖で亡くなり
自殺だという警察の判断が いまだに納得できないでいる。
彼自身も冬至は警察官であった。
妻は息子の死から アルコール中毒になり 今も病院通いしている。

京都で落し物を拾ってくれた相手
戦後の混乱期の出会い
集団就職で悩んでいた時に 温かく接してくれた女性
など 些細な手がかりから 尋ね人にたどり着く過程は
楽しい。 事件がからんできたり ビターな部分も多いのだけれど。







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