「御手洗潔の追憶」   島田荘司

まるで 御手洗潔という人物が実際に存在しているかのように感じられる作品です。
作者の中では もちろん 自分の分身のような感じで 存在しているのでしょうね。
これまでの 御手洗シリーズを読んでない方には
意味不明の箇所も多いので
やはり これは御手洗ファン向けの 特別版なのでしょう。

御手洗潔、その時代の幻
天使の名前
石岡先生の執事メモから
石岡氏への手紙
石岡先生、ロング・ロング・インタヴュー
シアルヴィ
ミタライ・カフェ
あとがきに代えて

「天使の名前」では 政府の高官であった御手洗潔の父親・直俊が
原爆投下直後の広島を訪れた際の
悲惨な状況が描かれている。
戦争に至った経緯もリアルに描かれている。
興味深い作品であった。

御手洗は
ワトソン役であった 石岡氏と別れて
今では 北欧の大学で研究者として日々を過ごしている。

この本に寄れば
近々 この二人は再開するようなので
次作が 楽しみ。。。





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「屋上の道化たち」  島田荘司

銀行の屋上で次々起こる飛び降り。
自殺なのか それとも。。。

明らかに起きている銀行内犯罪の方は
なぜか 影が薄い。

なんとなく 全ての事柄に詰めが甘いような気もするのだけれど
それが また 計算しつくされて隙のないストーリーとは違う魅力があるのかもしれない。
なんたって 御手洗さんと 石岡君の登場なんだもの。(^^)

「星籠の海」上下  島田荘司

島田荘司さんは 好きな作家さんだが
おどろおどろしい描写や難しい理論なども登場するので
途中で読むのをやめてしまった作品もある。
ということで この作品も おそるおそる読み始めたが。。。

やはり おどろおどろしい事件は出てきたが
最高レベルではなかったので なんとか読み終えることができた。
分厚いハードカバー2冊なので 読めるかなあと思っていたが
わかりやすい内容ではあったし 瀬戸内海の歴史 村上水軍なども
登場してきて 興味深い部分も多かった。

御手洗さんの標的は ある宗教の祖であったが
彼との対面も対決もなかったのが 少し寂しい。
そして これまでの作品では
すでに起こった事件を 御手洗さんが解決する~というのが
多かったようだが 今回は同時進行というか
発生を食い止めそうな場面もあり。。。

今回の舞台となった
福山・鞆の浦・仙酔島などを
訪れてみたいなあと思った。

それから 瀬戸内海をプールのようにたとえているのも
面白いなあと思った。
昔は このあたりは陸上より海上交通の方が栄えていたようだ。

江戸時代の資料に書き残された 「星籠」とは
一体何なのか?
それは読んでからの お楽しみ~(^-^)



「エデンの命題」  島田荘司

島田荘司の作品は
かなり強烈な犯罪の描写も多く
途中でパスしてしまった作品もあるが
それでも好きな作家さんである。

今回も どきどきしながら読み進めたが
コワイ描写はなかった。
心理的にコワイ内容もあったが
読者を エ~ッ!!と驚かせる箇所もあり
興味深い内容でもあり 印象に残る作品となった。

*エデンの命題
ザッカリはアスペルガー症候群の若者で
そういう人ばかり集められた平和な施設で暮らしている。
ティアという異性の友人もできた。
ここには 特に高いIQの人が多い。
能力はあるのに他人との意思疎通ができにくく いじめの対象になり続ける人も多い。
ここでは そういう人たちばかり集まっていて
先生もこの障害に対する知識もある。

ある日ティアが消え
ザッカリの元へ彼女からの衝撃的な手紙が届く。
彼らはある目的の為に ここに集められているというのだ。。。

先の読めない意外な展開で 楽しめた。


*へルター・スケルター

事故に逢い30年も眠っていたと医師に言われた男には
自分が誰かもわからなかったが…
医師の必死の努力で 少しずつ記憶を取り戻していく。
鏡の中の自分の姿は老人であった。

これも意外な展開だが
私は「エデンの命題」の方が心に残った。


「アルカトラズ幻想」  島田荘司

島田荘司は すごいインパクトと重みのある作品を書く作家さんなので
今まで たくさん彼の作品を読んできたが 
結構 おどろおどろしい犯罪情景の描写があり 
そいうのは苦手なので 飛ばし読みしたりして~
とても真面目な読者とは言えないが。
前回読んだ「ゴーグル男の怪」は耐え切れず途中放棄してしまったくらいだ。
でも 私は 懲りずに又彼の作品を読み始めた。

冒頭から おぞましい犯罪現場の描写が登場した…
やっぱりね~ これもリタイアかな~とは思いつつも
結局最後まで読んでしまった。

舞台はアメリカ・ワシントンDC ジョージタウン。
猟奇事件(殺人犯人とは別人)の犯人が逮捕され
サンフランシスコ沖合いにある島・アルカトラズに送られる。
彼の逮捕のきっかけとなったのは 彼の論文であった。
その論文の内容が 第二章に延々と書き綴られていて
これこそが 重要な部分を占めることはわかってはいるが…
難しくて 読めなかった。
・・・で 飛ばして次へ
今度は そのアルカトラズ島での他の囚人達とのやり取りが
主になっていて つらい監獄生活は ほとんど描かれていない。

この本のタイトルに「幻想」とあるように
不思議な内容であった。
最後まで読むと なるほどな~と納得できることが多い。

すごくスケールの大きな作家だと思う。
ついていくのは難しい。






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