「妻が椎茸だったころ」   中島京子

奇妙なタイトルだし
中身も やっぱりちょっと変だったけれど~
やっぱり読みました。

暗くはないし こわくもなかったので。

リズ・イェセンスカの ゆるされざる新鮮な出会い
ラフレシアナ
妻が椎茸だったころ
蔵篠猿宿パラサイト
ハクビシンを飼う


ラフレシアナ以下の作品は
妄想の世界が入っているが
最初の作品だけは 動物も植物も登場しない。
アメリカで出会った老婦人にまつわる話である。




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「彼女に関する十二章」  中島京子

「婦人公論」に連載されていた作品。

伊藤整「女性に関する十二章」1954年が
テーマになっている。
50代主婦の日々の暮らしを描いているが
平凡な日常の中にも 様々な出会いや出来事があり
それをユーモラスに描いていて楽しい。

宇藤田聖子は知人の税理士事務所で働いているが
その関連で ホームレス支援のボランティア団体のお手伝いもするようになる。
学生一人暮らしの息子が突然同居人女性を連れて帰省してくる。
幼なじみの息子だという人に会う。
夫の弟はゲイだ。

とまあ 次から次へと 変化球が投げられてくる。

主人公の聖子も 作家の中島京子さんも 私より一回りほど年下だが
私としては 通り過ぎてきた50代なので
当時の自分を振り返りながら 楽しく読むことができた。





「均ちゃんの失踪」  中島 京子

読みながら なんだか読んだような気がするなあと思ったけれど
記録にはないので 他の作品と勘違いしているのかもしれない。

均ちゃんは
ゆるいタイプのプレイボーイ(もう死語なのかも)

均ちゃんの住んでいる家が盗難の被害に合ったが
本人は行方知れず・・・
そこで警察の調査が及んだのは
この家の持ち主である 均ちゃんの元妻50代。
それから 均ちゃんと付き合っている外資系重役秘書の30代女性。(他に不倫もしている)
もう一人は 雑誌編集者20代。

ひょんなことで知り合った 三人は なんと一緒に温泉に泊まりに行ったりもする。

私にはこういう 一人の男をめぐる関係女性が仲良くするというのは
信じられない展開だけれど 人はそれぞれだから こういうのもあり得るのかもしれないね。

あまりミステリアスでもなく 魅力的な人物も登場しないが
まあ それなりに楽しめた。

「眺望絶佳」  中島京子

一味変わったテイストの作品が10篇集められている。
そして最初のは往信で なんと差出人はスカイツリー
最後の復信は・・・ そう 東京タワーなのですよ。

子供の頃に東京タワーができ
中学の修学旅行で見学に行き
そして息子の奥さんになる人とその後両親にに初めて会ったのは
東京タワーのすぐそばでした。
だから わたしは やはりあの素敵な形の東京タワーのファンです。
(これは作品抜粋ではなくて わたしの想いです)

大人の童話のような 読み終えた後も
いつまでも 心の奥底にひっそり残っているような
そんな味わい深い作品ばかりです。

「よろず化けます」というたぬきの兄弟のお話と
「おさななじみ」という男子校のクラスメイトと結婚する話が
特に印象に残りました。

こんな短い作品なのに
読者の心を きゅっと掴めるなんて
すごい才能だなあと思います。
中島京子さん 気になる作家さんです。

「東京観光」  中島京子

7編の短編が収録されている。
どれも ちょっと意外な部分がある。
変だけれど なんだか楽しい。

*植物園の鰐
*シンガポールでタクシーを拾うのは難しい
*ゴセイト
*天井の刺青
*ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイ
*コワリューフの鼻
*東京観光

植物園へ鰐を探しに行ったり
鼻が自力で歩いたり
大人向けの童話のような部分もあり~

その中では
一番普通そうな「東京物語」は
でも やっぱり ありそうでなさそうで~という
箇所があるのだけれど
じんわり 心に残る作品だった。

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