「初恋温泉」  吉田修一

実際の温泉を舞台に
それぞれのカップルが登場してくる。

初恋温泉       熱海「蓬莱」        前日に別れ話が出た夫婦

白雪温泉       青森「青荷温泉」 ランプの宿
                            おしゃべりだけれど友達のように仲が良いカップル。
ためらいの湯    京都「祇園畑中」    不倫相手との京都での密会旅

風来温泉       那須「二期倶楽部」  保険の外交をしているが故の悩みを抱えた夫婦

純情温泉       黒川「南城苑」     高校生同士の親に内緒の温泉旅だけれど 
                           それでも純情っぽい二人。


 どの旅館も実在するので
ネットで どんな宿が調べてみた。
この作品で読んだ情景を思い出して 楽しかった。
どの旅館も老舗のようだ。

気楽に読めて楽しめる 温泉小説。



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「7月24日通り」  吉田修一

平凡なOL 本田小百合は
自分の住む街をポルトガルのリスボンに見立てて
通りの名前や建物も リスボンの街にある名前で呼んでいる。
人には言えないので こっそりと~
私はポルトガルに行ったことはないが
興味があるので これは楽しい一人遊びだなと
ちょっと真似してみたくなった~

できれば
実際のポルトガルの風景と だぶらせて描いて欲しかったが
小百合は ポルトガルには行ったことがないらしいので
仕方がない。

高校時代の同窓会があり
憧れの男の子と再会して…
あまり華やかではないが
恋愛小説のようだ。

あまり ひねりのないストーリーだが
ほろ苦い初恋や片思いの想いは
何十年経っても
私の心の片隅で うずいたりもしているので(笑)
それなりに楽しめた。




「横道世之介」  吉田修一


・・・と
星マークをたくさんつけたいほど いい作品だった。

主人公世之介は、地方の高校を卒業して 東京の大学生となる。
初めての一人暮らし
ゆるく バリアフリーの性格なのか すぐに友人ができるようで
成り行きから サンバサークルに入る。
ホテルでのバイトに急がしそう。
車で送迎のお嬢様に気に入られて…
そのお嬢様・祥子との やり取りが ほのぼのしていて とても楽しい。
彼を取り巻く仲間たちの その後の姿が 
世之介の のんびりした暮らしぶりの中に
突然 切り込むように乱入してくる。

このまま ほんわり のんびり だらだらと続いていくのだわ~と
ベッドに寝転がりながら たいして 熱中するでもなく
読み続けていたが…





「あの空の下で」  吉田修一

エッセイと短編の両方が収められている 一風変わった構成です。
彼のエッセイかなんかは 一度どこかで見かけたことがあったような~
という程度の認識でしたが 
そのさらり感 自然体の文章が いい感じだなと思えました。

エッセイも短編も
同じようなトーンだな 色にたとえれば 派手で濃い色ではなく
地味目のパステルカラーというか~そんな感じ
なんとなく 同世代かなと思っていたら
なんと 16歳も若かったです~

エッセイの綴られている旅先は…
バンコク ルアンパバン(ラオス) オスロ 台北 ホーチミン スイス

こんな風に さりげない日常を
さらさらと短編にできたら 楽しいだろうな~と思える作品たちでした。
これからは たくさんある彼の作品を読んでいくつもりです。




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