「風をください」   田辺聖子

おせいさんの作品は
関西弁で楽しいので 中年おじさんとのほのぼのデートなど(でも相手は奥さん持ちが多い)
これまでたくさん読んできたが…
そして この作品の前編となる「愛してよろしいですか?」も たぶん読んだと思う。

この作品では
主人公の斉坂すみれ35歳は 自分でハイミスと名乗る独身OLで
ひとまわり年下の恋人とつきあっているのに
友人の紹介で 妻に先立たれた子持ち中年男性と見合い
つきあつようになる。

私はもてた経験がないので
男性二人と同時進行でつきあつなどということはしたことがないし
たとえ小説の中でも あまり心地よいものではないのだが…
まあ 不倫ではないし~と自分をなだめながら読み進めていったが(笑)
う~ん 私はやはり純愛ストーリーが好きらしい (ё_ё)
ということで ばっさり 速読していったが
ラストへの展開は 納得できた。。。
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田辺聖子長篇全集十三巻 「女の日時計」「愛の幻滅」

私は「おせいさん」こと田辺聖子の作品が好きなのに
ここにアップするのは 初めてのようだ。

「女の日時計」は昭和44年に「婦人生活」に連載されたものだそうで
作者によれば、編集部から「フザケないで、マジメに書いてください」と釘をさされたそうで
たしかに 私が知っている おせいさんの ラフな小説とは一味違っている。

この小説を読むことにしたのは
先日新聞に この小説の舞台が夙川(西宮市)だと書いてあったので
隣町であり 息子も住んでいるなじみの深いエリアが登場するのは
楽しいだろうなと思ってので…

でも この作品は意外にも
古いタイプの よろめきドラマ(死語?)のようで
おせいさんの ユーモアも ゆるさも感じられない。
ホントに おせいさんの作品なのか~と疑問に思うほど
普通のステレオタイプの良家の奥様シリーズのようである。

主人公 沙美子は造り酒屋の若婦人である。
母屋には 夫の両親だけでなく 義妹二人と義弟が住んでいて
嫁いだ義姉も しょっちゅう里帰りしている。

母屋からのベルが鳴ると 何があっても 飛んで行かねばならず
ワガママな義妹の厭味にも耐え・・・
夫は優しくて申し分ないのだが~
そこで 義妹の見合い相手に 惹かれ…

私の好みのタイプではない内容ではあったが
意外と どろどろしてなくて あっさりさっぱり展開していったので
最後まで読めた。
今時では 耐える嫁より 耐える姑の方が 多いような気もするが(笑)


「愛の幻滅」は

おせいさんワールド全開の作品である。
若い女性と 中年オヤジ(といっても まだ40代)の恋?
一般論で言えば 浮気。
私は 主婦なので こういう設定もあまり好きではないのだけど~

主人公の眉子は20代後半なので 今なら 独身でも
当たり前だけれど 当時では 適齢期を過ぎたとみなされ、
作者は「ハイミス」と表現している。
「オールドミス」とも呼んでいた記憶がある。

そんな眉ちゃんと東野との出会いの光景や
漫才のようなやり取りが とても楽しい。
関西以外の人が読んだら どうなのかはわからない。
なにせ 関西弁全開の会話なので…
この作品も 神戸・京都・若狭などが舞台である。

これが ただの恋愛小説なら
私も心から楽しめるのだけれど
やはり 背後には妻の存在があって当然であり
眉子の心も 最初の頃の ただ楽しい~状態から
揺れ動き 微妙に変化していく。

眉ちゃんは いい子だけれど
東野は やはり ずるい。
奥さんも子供も ちゃんと あっちへ置いておいて
自分だけ 若い子と楽しんでいるのだから~

でも かしこい眉ちゃんは
きっと いつまでも東野との関係を引きずらず
素敵な彼と出会いそうな~
そんな予感がするラスト部分の展開であった。







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