「お友だちからお願いします」   三浦しをん

三浦さんは好きな作家さんで これまでも何冊か読んできたが
これはエッセイ集で 雑誌や新聞に掲載された作品を集めたものだ。

どれも自然体で 彼女の日常が綴られていくが
面白おかしく楽しく書かれているので退屈せず読めた。
独身 1人暮らし でも家族との関係は良好のようで
ご両親もよく登場している。
彼女が30代半ばの頃の作品である。

そうよね そうなんだ~と
共感できる内容が多い。

これからも どんどん 彼女の作品を読んでいきたい。





スポンサーサイト

「星間商事株式社史編纂室」  三浦しをん

ミステリーではないけれど
ミステリアスな部分もあるので ドキドキわくわくは しなくても
楽しく読めた。
すかっとさわやか~というには
不透明な部分が少し残されているようにも感じたが~

星間商事株式会社は戦後に創立した中規模商社。
そこの企画部でバリバリ働いていた川田幸代は
上司の申し出を断った為に
社史編纂室というマイナーな部署に左遷された。

そこは
やる気のないメンバーのたまり場だった。
姿を見せたことのない部長
定時に出社したことにない本間課長 
ヤリチンと呼ばれている矢田 
毎朝元気にラジオ体操をしている みっこちゃん。

幸代の趣味は同人誌を作り コミケで販売すること。
それが ひょうんなことから 同じ部署の皆に知られ・・・

まっとうな社史と
会社の過去の不法なやり方をあばく裏社史とを
同時に制作していくことになった。
彼らは 本当はやる気のある人達だったようだ。
幸代が一緒に暮らしている 自由人の洋平との関係や
同人誌仲間の二人との繋がりも描かれていく。

ドラマ化されたら 楽しいかもしれない。







「格闘する者に○」  三浦しをん

この作品は 三浦しをんさんの書き下ろし長編小説の第一作。

藤崎可南子は就職活動中。
彼女の大学での仲の良い友人は二人いるが
どちらも のんびりモードのようだ。
可南子は出版社が希望で 大手を何社が受けている。

その試験や面接の様子
複雑な過程の事情
世間というものに初めて飛び立とうとしている 可南子の奮闘ぶりが楽しい。
ただ一つ 恋人がおじいさん~(60代後半?)というのが
どうも違和感を覚えるのだけれど~
その恋人にいつも ぺディキュアやマニュキュアをしてもらう~というのも
彼女の自然体な暮らしぶりと シンクロしないようなんだけれど~
でも全体的には 明るい展開なので 退屈しないで読めた。

入社試験に わざわざ「平服で」と書いてあるので
正直に普段着で行ったら 他の全員リクルートスーツだった~と言うくだりには笑わせられた。
この平服で~というのは 他の状況でも
たしかに鵜呑みにしてはいけない条項なのかもしれないね。


「政と源」    三浦しをん

つまみ簪職人の源二郎と 元銀行員の国政は
幼馴染の腐れ縁。
彼らの なんてことない日常が綴られているだけで
今流行りの日常の謎解きがあるわけでもなく…
ただ 73歳のおじいさん二人が描かれているだけなのに
それでも 楽しく読めた。
男同士の友情って いいなあ~と思った。

源二郎は最愛の妻を亡くしたけれど
今も現役の職人で 若い弟子もいて楽しそうに暮らしている。
国政の方は 妻が家を出て娘夫婦と暮らしている。

この小説の舞台になっているのは
東京墨田区で
ここでは 江戸時代の運河が今も町中にはりめぐらされ
源二郎はここを小船で行き来しているのだ。
こういう風情がとても楽しい。

中高年男性が主人公の物語は
あまり好んで読まないのだけれど
この作品を手にとって パラッとめくったら
カッコいいおじさん(おじいさん)の二人のイラストが眼に入り
これに興味をひかれたのだった。 
カッコよすぎて なんだか日本人とは思えないのだけれど(笑)

「神去なあなあ夜話」  三浦しをん

主人公は平野勇気(男性) 20歳
三重県の神去村で林業の仕事につくことになる。
「なあなあ」とは神去弁で「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」「いいお天気ですね」
という風な意味合いに使われるらしい。

勇気は林業の同じ班である ヨキ夫婦と その祖母の家に同居している。
皆のんびりと暮らしているが 山での仕事は結構厳しいようだ。
「神去なあなあ日常」というこれの前作が出ているので
それから読んだほうが 事情が把握しやすかったのかもしれない。

あまり のんびりしすぎて
少々退屈の感もあるが それでも最後まで読んだ。
昔ながらの 濃い人間関係。
どこそこで 誰が何をした~とすぐ伝わってしまう地域社会。
わずらわしいとは思うけれど マンションの隣に住む人のことを
全く知らない都会人より 自然な姿なのかもしれない。
04 | 2017/05 | 06
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

のりりん

Author:のりりん

かうんたー
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク