「司馬遼太郎の街道2」   週刊朝日MOOK

この本は 司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの内容に沿って
編集者が旅した様子や 「街道をゆく」からの抜粋や 関連する人達の記事などが載せられている。
このムック本は 第二弾なのだが 私が読んだ場所ばかり登場するし
地元神戸も出てくるので こちらを読むことにした。

すでに読んだ本についてだし
美しい風景や 司馬さんの笑いを誘うエピソードなど
本当に楽しむことができた。

「愛蘭土紀行」
「神戸散歩・横浜散歩」
「オホーツク街道」 
どれも大好きな作品であり 好きな場所である。

司馬さんの作品は ずいぶん以前から 新聞の連載などで
目にはしていたのだけれど
実際に本を読んだのは数年前 「南蛮の道」が始めてで
それから 気の向いた時に ぼちぼち読み進めている。
どうして もっと早く 司馬さんの存命中にファンになっておかなかったのだろうと
悔やまれてならない。

挿絵も とても素敵で
最初の頃は須田剋太さん
後半は 安野光雅さん。

そして 写真もとってもいい。

「街道をゆく」に登場している旅先出会った人達のコメントも載っていて楽しい。

「司馬遼太郎の街道3」も読みたくなってしまった~(^-^)


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「街道をゆく7・甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち ほか」  司馬遼太郎

司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズは
とても興味深く読めるものとそうでないものとに分かれるが
これは 興味深い地域や内容が多かったので楽しめた。

甲賀と伊賀のみち
大和・壺坂みち
明石海峡と淡路みち
砂鉄のみち

大和では 今井町など 私も訪れた町も登場したので
その風景を思い出しながら 楽しめたが~
なんと言っても
地元兵庫県の「明石」や「淡路島」は身近な存在であり
そして 海部や海人と呼ばれていた 海に糧を採る民族の解説は
興味深かった。
これが書かれたのは 1970年代だったので
まだ 明石海峡大橋の存在しない時代だった。


そして 「砂鉄のみち」では
砂鉄から鉄を作り出した タタラと呼ばれる民族について
詳しく書かれていて楽しい。
砂鉄を鉄にするには 大量の木材(木炭)が必要とされるので
そういう古代からの製鉄が栄えた地域には
今でも資料や施設や遺跡が残されているようだ。

稲が伝わった経緯についても述べられている。
「稲は モミだけで飛んできたわけではなく
また、在来の縄文人が貿易業者のように稲作を輸入したわけでもない
人間そのものがきた。・・・」というくだりは とても面白かった。
稲を作る民族が 新たな地を求めて 日本にやってきたと考えられているようだ。

司馬さんの表現で
「腰だめ」というのが よく登場するのだが
意味不明だったので 調べてみたら~
銃床を腰にあてて構え、大ざっぱなねらいで発砲することから
(おおざっぱ)というような意味で使われているらしい。

「肥前の諸街道 街道をゆく11」司馬遼太郎

久しぶりに 「街道をゆく」シリーズを読んだ。

ポルトガル・スペイン・オランダ・英国などが
九州の西海岸付近に接触してきて
秀吉や徳川幕府に禁止されるまでは
日本 対 外国ではなくて
あのエリアの藩 対 外国の貿易が行われていたようだ。

ポルトガルは 中国人の仲介で
平戸を利用するようになったが
松浦家当主は キリシタン嫌いだったようだ。
そのせいで 寄港地は長崎へと移っていく。

英国人のウイリアム・アダムス(三浦按針)なども登場してくる。

ドラマティックな部分もなく
地味に歴史が展開していく。

街道をゆく シリーズは
私にはやっぱり外国編のほうが楽しい。。。


「最後の将軍」  司馬遼太郎

徳川幕府最後の将軍 慶喜について
今まで その激動の時代に生きて
将軍から 一平民となった彼の人生を知りたいと思いながらも
歴史小説は 肩が凝るし…と なかなか実現しなかったが
司馬遼太郎の この作品は もちろん歴史を踏まえてはいるものの
司馬さん独特の切り口で 読みやすく
まさに 本当に慶喜が そのように感じたかのように
活き活きと 描かれていて 楽しく読めた。

明治維新から すでに 150年近くも経った我々の視点では
あの ちょんまげの江戸時代から 突然 文明開化の明治時代へと
突入したかのように思ったりもするが…
そうではなくて 諸外国の干渉や 幕府の力の弱体化など
様々な要因があり 次第に 世の中の流れが変わっていったのだろう。

慶喜が将軍になるまでも
大変な混乱の状態であったが
ようやくなってからも それは もうどうしようもない状態であったようだ。

竜馬や 勝海舟や 西郷どんなどは
よく小説やドラマの中心人物として描かれてはいるが
この作品では 主役は慶喜であり
慶喜の視点から眺めた世の中の動きが描かれているので
とても興味深く読むことができた。

新しいもの好きで
豚肉も好んで食べ
写真も大好きだったという 慶喜
その性格には 難もあったかもしれないが
かなり魅力的な人物だったのではないだろうか~
彼は水戸の出であり
当時の徳川家では 水戸家というのは
疎まれていたというのも 初めて知った。



「街道をゆく38 オホーツク街道」 司馬遼太郎

今回の 街道は オホーツク
北海道 樺太を中心に 縄文時代の遺跡や アイヌ以外の北方民族のことなども
多方面に渡り たくさんの遺跡や研究者も登場してきて
楽しく司馬ワールドに浸ることができました。

北海道には 縄文時代の遺跡が多く存在するようです。
本州よりも 縄文時代が遅くまであったようです。 (8世紀半ばまで)

樺太は 明治8年の日露交渉で 全土がロシアの領土となり
(千島列島は日本のもの)
その後 日露戦争で南半分が日本のものとなり
また 第2次大戦後は 全部ロシアのものになったそうで
そのとき
樺太南部に住んでいた アイヌ以外の原住民である
ウィルタ(オロッコ)や ニブヒ(ギリヤーク)といった人たちの一部は
北海道に住むようになったそうです。


この本では 司馬さんが
ウィルタの北川アイ子さんに 色々とお話された様子が描かれています。
北海道にアイヌ以外の民族が住んでいることは 驚きでした。

そして 明治時代には
北海道にもゴールドラッシュがあったとか~

なんだか こういう話を読むと ワクワクしてしまいます。
北海道に観光とは別に いつか遺跡を訪ねたりもしてみたいと思ったりもします。

20年ほど前に出版された本ですが
今回も 本当に色々なことを知ることができました。
この作品の最後の言葉が とても印象的でした。

「いい旅でした」
と、あらためて野村崇氏に感謝した。
オホーツク人の正体につき、私の想像力では手に負えなかった。
が、そのことに後悔していない。
そんなことよりも、私どもの血のなかに、微量ながらも、
北海の海獣狩人の血がまじっていることを知っただけで、豊かな思いを持った。
旅の目的は、それだけでも果たせた。







 
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