「カーテンコール」  加納朋子

私立萌木女学園は閉校となったが
大学を卒業できなかった生徒の為に 閉校後も
特別に授業が受けられることになった。
古い建物を利用しての合宿生活で かなり規制の多い暮らしを
することになる。
ここにやってきた生徒は 経済的には恵まれてはいるが
精神的に不安的な人が多く それぞれに問題を抱えている。
ここでの半年間で それらが解決するとは思われないが
とにかく卒業はできたようだ。
最後に学園創設者の悲しい過去も述べられている。

読んで明るい気分になれる小説ではなかった。
ここには不釣合いで快活な生徒も登場してくるが
その理由は書かれていなかった。
私としては やや不消化の部分も残る作品だった。
他の方の書評を読むと 皆さん とても感動されていたので
きっと私には不向きだっただけなのだろう。






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「七人の敵がいる」  加納朋子

「我ら荒野の七重奏」を読んで 感想をアップしているが
これは 2011年に読んだ作品で 「我ら荒野の~」の作品の前のことが描かれているので
アップすることにした。 息子が小学生の頃の話である。



『七人の敵がいる』 加納 朋子 / 集英社

働くママのPTA活動

ワーキングママの 子供にまつわる行事役員の奮闘が楽しく描かれている。
私は 専業主婦だったが 一応PTA役員なども経験したので 彼女の真っ当な理屈がよく理解できて 楽しく読むことができた。

山田陽子は直球型の性格である。
そして 主婦仲間のだべりングにも参加していないのでPTA活動などに対する事前知識もなく 様々な会合では のっけから敵ができてしまう。

結局 PTA役員やら サッカーの役員やらを引き受けてしまうはめになり…
彼女の周りに登場する 群れていない母親たちも 個性的で楽しい。
何より 陽子のきっぱりした態度には感服させられる。
実際に なあなあ主義のPTA活動などでは 確実に浮いてしまう人格だが 根が気のいい人なので いつかは理解され頼られていくのかもしれない。
ことなかれ主義の自分とは正反対の性格だけに 惹かれるのかもしれない。

息子の小学生時代を懐かしみながら 読むことができた。















「我ら荒野の七重奏」  加納朋子

加納朋子さんは好きな作家さんで
これまでたくさん読んできたと思うのに
このブログに記録がなかった。
それで 以前の書評サイトの投稿をチェックしてみたら
ちゃんとあった。
この作品の前作である 「七人の敵がいる」もちゃんと記録してあったので
再アップしようと思う。

彼女の作品は 優しく温かいものが ほとんどだが
この作品は ぱ~っと明るいやり手のキャリアウーマンが
主人公である。 でも彼女の仕事のことではなくて
一人息子の部活の母親間のトラブルに果敢に挑戦していく姿が
描かれている。 主役は親の方である。

私は ボランティア精神がないので
色々なお役は できるだけ避けて通るタイプで
息子達のクラブ活動でも ほとんど何もしてこなかった。
だから この主人公・山田陽子とは 正反対の性格・生き方である。
でも 私はこういうタイプの女性が好きだ。
現実に相対したら どうかはわからないけれど(笑)
すかっと さわやかな読後感。
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