「何者」  朝井リョウ

作者・浅井リョウは 1989年生まれ。
この作品は直木賞受賞作である。
発行されたのは 2012年なので 5年ほど前だが
現代の就職活動およびネットのSMSの現状が描かれていて
後世で読み返しても ああこういう時代だったのだなあと
懐かしく思い返せるのだろうなあ。
自分自身の40年以上も前の就職活動とはまるで変わってしまった。
もちろん パソコンの影も形もなかった時代であった。

まさに就職戦線真っ只中にいる大学生が6名登場している。
主人公は 二ノ宮拓人。同居人は光太郎。
その元恋人である 瑞月 その友人の理香 その恋人で同居人の隆良
それから 拓人の演劇仲間だったギンジ もう一人サワ先輩もいた。

就職に共に挑む仲間でありながら
それは やはり競争の世界でもある。
ラスト部分で拓人の性格の悪さを 瑞月に追求される。
拓人は他人の観察をして ツイートにアップしているのだが
皆に公表しているのとは別のアカウントに 他人の行動を批判的に

書いているのだ。
私も 他人の性格や行動などを 観察分析するのが
趣味と言えなくもないので ズシリと心に響くものがあったが
ただ 私は他人の悪口は決して ネットにアップしたり
本人に言ったりはしない。
現代では 匿名で あらゆる罵詈雑言がアップされているが
それを見て喜ぶ人がいるから 存在するのだろう。

この作品は 現代の若者が主人公だが
遠い昔に若者だった私にも興味深く読み進めることができた。
さすが 直木賞。




 
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