「扉守とびらもり 潮の道の旅人」   光原百合  

2016年 本の感想第一号。

不思議な力を持った人が
さりげなく暮らしている土地には
訪れる人も やはり そういう仲間のようで。。。

潮の道があるのは 瀬戸内のようだ。


帰去来の井戸   由宇の祖母は土産物屋をしていたが その家には古い井戸がある。
            この町を出て行く人が その水を飲むと 再びここへ帰ってこられるという
            いわく付きの井戸であった。 
            今は陸地になっているあたりに 昔のように 潮が満ちてくる様子が
            幻想的に描かれていて素敵だった。

天の音、地の声  「畳たたき」という妖怪が登場してくる。
             今も古い屋敷に住み着いている この「畳たたき」と
             ここで暮らしていた少女の話を 「天音」という劇団が
             この屋敷で上演する。 せつなくて でも 温かい交流を描いていて
             しんみり ほんわかさせられた。

扉守         いつもクラスメイトに いいように利用されてばかりの 雪乃は
            ある日 何者かに取り憑かれてしまい 変な言動をするようになる。
            雑貨屋の青年の力で 元に戻してもらえた。
         

桜絵師        寺の住職・了斎の友人・行雲は絵師である。
             彼の描いた作品には命があり 変化していく。
             その絵を眺めていた 少女・早紀は するり~と
             絵の中に引き込まれてしまう。。。

写想家        不倫をしている独身女性と 子育てに追われる主婦
            かつての友人同士は 今もメールのやり取りをしながらも
            心が離れていくが~

旅の編み人     なんでも編みこんでしまう 不思議な編み人の話。

ピアニシモより小さな祈り 戦時中に 弦を切られて国に提供させられたピアノが
            その後 弦を張ってもすぐに大音響で切れてしまう。 
            そんな不思議なピアノが ほんのつかの間だけ 音を奏でてくれた。

日本のどこかに こんな不思議な土地があるような~
そんな気持ちにさせてくれる 不思議で楽しい話ばかりだった。





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