「静かな炎天」   若竹七海

私の大好きな探偵さん・葉村 晶のシリーズ最新刊。
彼女は頭が切れるしタフだが これまで悪運に恵まれ 
様々なひどい体験をしてきている。

今回は 古書店で働きながら 探偵業も続けている。
こちらの見入りはかなり良いようだ。危険はあるけれど。

青い影            七月
静かな炎天         八月
熱海ブライトン・ロック   九月
副島さんは言っている   十月
血の凶作           十一月
聖夜プラス1         十二月

彼女の作品は 読みやすいが さらさらと読み過ごしていると
大事なことを見逃していたりする。ああ そういえば あのとき ああだったなあ~
などと振り返る必要があり そこが魅力の一つなのだと思う。

彼女も40代になり 四十肩で苦しんでいる。
いつまでも タフでキレの良い 晶でいてほしいものだ。





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「クドリャフカの順番 『十文字』事件」  米澤 穂信

「氷菓」 「愚者のエンドロール」に続く 学園物第3弾。
殺人事件の登場しない 学園ミステリー。
省エネ学園生活を送る折木 奉太郎は「古典部」所属。
仲間は元気な男子と個性的な女子二人。
今回の舞台は学園祭。
そこで 各部の展示から一点だけ盗まれるという謎の事件が起きる。
どうもその順番には法則があるらしい。

展示の番をしている捧太郎の元へ 次々と置かれていく小物。
遠い昔の学園祭風景を思い出しながら
楽しく読むことができた。
学園祭
楽しかったのかなあ? たぶん そうなんだろう。








「初恋温泉」  吉田修一

実際の温泉を舞台に
それぞれのカップルが登場してくる。

初恋温泉       熱海「蓬莱」        前日に別れ話が出た夫婦

白雪温泉       青森「青荷温泉」 ランプの宿
                            おしゃべりだけれど友達のように仲が良いカップル。
ためらいの湯    京都「祇園畑中」    不倫相手との京都での密会旅

風来温泉       那須「二期倶楽部」  保険の外交をしているが故の悩みを抱えた夫婦

純情温泉       黒川「南城苑」     高校生同士の親に内緒の温泉旅だけれど 
                           それでも純情っぽい二人。


 どの旅館も実在するので
ネットで どんな宿が調べてみた。
この作品で読んだ情景を思い出して 楽しかった。
どの旅館も老舗のようだ。

気楽に読めて楽しめる 温泉小説。



「暗い越流」  若竹七海


蝿男
暗い越流
幸せの家
狂酔
道楽者の金庫

私は若竹七海さんの作品では
葉村晶探偵シリーズが好きなのだが
ここでは 「蝿男」と「道楽者の金庫」だけが そのようで
他は別の人が主人公となっている。

葉村晶は 結構有能な探偵だと思われるが
なぜか 不運続きのようだ。
それでも暗いモードにならないキャラクターが気にいっている。



「クール・キャンデー」  若竹七海

若竹七海の作品は
そのほとんどが 海沿いの架空の土地・葉崎を舞台にしている。

主人公は中学生の「渚」
出産予定日だというのに花火大会に出かけた母親が
海岸で出産したので 「渚」という名前をつけられたという
至極納得できる理由である。

父親は蒸発し母と暮らしている。
自慢の兄がいるが その妻がストーカー被害に逢い
自殺未遂で病院へ~その後亡くなる。
そのストーカーが殺害される。
兄が警察に疑われ その容疑を晴らそうとするのだが…

アップテンポで
意外な結末へ~

クールな展開であった。




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