「サーベル警視庁」  今野敏

今野敏 初の明治警察モノ。

明治38年夏
日露戦争真っ最中
連続して殺人事件が起きる。

岡崎という巡査(警視庁・第一部第一課)の視点から事件が描かれていくが
メインキャラクターは 鳥居忠重警視。
旗本の家柄で伝法な六方言葉を話す。

警視の部下とのやり取りなどは
今野敏が描く現代の警察モノと同様の流れと通じる物がある。
ゆるい感じだが 楽しく読める。
ただ明治時代 戦争の最中なので
軍隊の勢力が強く 今の我々には 少々理解しがたい部分もある。
これからシリーズになっていくと思うので 楽しみにしている。








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「隠蔽捜査7 棲月」 今野敏

隠蔽捜査シリーズ7

竜崎伸也 東大卒のキャリアで 警察庁総務課長として
第一線で働いていたのだが わけあって 今は大森署の署長をしている。

今回の事件は ハッカーと 問題少年の殺人事件。
どうやら双方は繋がっているような?

部下を信頼し 上にはへつらわず
わが道を行く 竜崎も キャリアでありながら
左遷され 所轄の署長をしている間に
丸くなってきたようだ。
でも 今度は別の部署へと栄転する予定。
このシリーズ まだまだ続いてほしいものだ。




「寮生ー1971年、函館。」  今野敏

警察シリーズが多い作者の
珍しい青春ミステリー。

函館で 憧れの寮生活を始めた高校生が主人公。
寮内で起きた 屋上からの飛び降り死事件。
前回のは自殺と断定されたが 今回のは?
真相を突き止めようとする 一年生達。

あまり緊迫感は感じられない。
作者が描きたかったのは 事件そのものより 
寮生活のことかもしれない。

函館の風景を背景に
青春ドラマとして映像化されたら楽しいかもしれない。





「回帰 警視庁強行犯係・樋口顕」  今野敏

真面目で正しいことを主張するが
なぜか 周りともうまくやっていけて人望がある~
という 「ヒグっちゃん」こと樋口顕が主人公である。

今回の事件は
彼の出身大学前で発生した 自動車爆発である。
テロか? 否か?
かつて同じ職場にいた男の話は信用できるのか?
テロを防ぐために動いているというのだ。

テロとなれば 公安の支配だが
今回は 公安と普通の刑事とが
もめずに 情報を交換しあって 事件を未然に防ごうとする。

この作品からは
テロという危機感は あまり感かったが
現実は どんな風なのだろう?
公安は完全に秘密主義なのか?
一般市民には わからない世界だと思う。









「アンカー」 今野敏

「スクープ」シリーズ第四弾かな。
TV報道番組「ニュースイレブン」のキャスター 記者
そして 警察側の人達も描かれている。

TBNの報道番組『ニュースイレブン』。これまで幾つものスクープをものにしてきた名物記者の布施は、
なぜか十年前に町田で起きた大学生刺殺の未解決事件に関心を寄せていた。

デスクの鳩村
キャスターの 鳥飼 香山
そして 記者の布施
刑事の谷口 黒田が
レギュラーメンバーだが
今回は 関西からやってきた サブデスク・栃本が 新たに加わっている。
彼の話す関西弁は 間違ってはいないけれど
関西人の私には ちょっと違和感を感じてしまう。
この関西弁は テレビでタレントが話す関西弁であり
実際の仕事人は 活字にすると ほぼ標準語と同じような言葉を使っているように思うので。
でも こういう業界の人は そのまんま 地の関西弁を使っているのかなあ。

ハラハラ ドキドキ感はないが
番組の裏話を聞いているような感覚で 楽しく読めた。







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