「シャーロック・ホームズ 対 伊藤博文」  松岡圭祐

松岡圭祐は 好きな作家さんです。
ベタな設定 ぎこちない登場人物の性格などにも 関わらず
テンポと切れの良さ 現代の 今起きている事件 出来事を
素早く反映していくのを楽しんでいます。

でも この作品は ちょっと違ったようです。
誰でも知っている ホームズと
政治家として知られている伊藤博文との コラボ。
どんな風に展開していくのか わくわくしながら読み始めましたが
実在の人物であり 実際に起きた重要事件を取り扱っているので
いつものような アバウトな展開にはなりにくいのでしょう。
ストーリー展開は 遅いです。

ホームズは モリアーティ教授と対決して
ライヘンバッハの滝へ落ちたと思われたのが
実は生きていて 昔なじみの伊藤博文のもとへと
やってきて 日露の複雑な問題を解決へと導いていく~
というストーリーだった。

う~ん
私は 松岡さんの作品としては
やっぱり もっと軽いノリのストーリーの方が
好きだなあ。





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「八月十五日に吹く風」  松岡圭祐

松岡圭祐の作品はたくさん読んできた。
この書評ブログでも 一番多い作家さんかもしれない。

これまでの作品は ほとんどがシリーズもので
その時々の事件や問題課題など 実にリアルにオンタイムで描かれていて
すごいなと思ってきたが どちらかと言えば 主人公のキャラやストーリー展開は
ベタな感じを受けてきた。 でも それはある意味 彼の作品の魅力であるのかもしれないが。

さて 今回の作品は 戦時中 終戦の2年前にスポットが当てられている。
登場人物は全員実在したいたそうだ。
これまで 戦争物はどちらかと言えば 避けてきたと思うが
今回は松岡圭祐がどのように この時代を描いていくのか
とても興味があったので読んでみたのだった。

戦時下の アリューシャン列島で起きた日米の模様が得かかれている。
戦争そのものよりも キスカ島(鳴神島)で起きた 全員救出の模様が主に
描かれている。気象条件(霧)に運命を託した 上層部のとまどい・決意が
じんわり伝わってくる。 この事実については これまでも映画化されたそうだが
私は知らなかった。 近くの島・アッツ島(熱田島)の軍人たちには 玉砕命令が下り
このキスカ島の軍人達は救出された。 哀しい不平等ではあるけれど
それがどうしようもない歴史事実だったのだろう。

この救出に参加していた従軍記者・菊池の存在感も大きい。
そして 今日本人として帰化し なお様々な活動を続けている
ドナルド・キーン氏も ロナルド・リーン氏として 登場されているのも
とても興味深いことだ。

色々考えさせられることの多い作品だった。








「水鏡推理Ⅴ ニュークリアフュージョン」 松岡圭祐

主人公 水鏡瑞希は
文部科学省の一般職だが
エリートにはない ひらめきで
これまで 様々な不正をあばいてきた。
これまでの部署「研究における不正行為・研究費の不正使用に
関するタスクフォース」から「研究公正推進室」へと移動することになった。
栄転のようである。
ここでは 次世代エネルギーと目される「核融合研究」の検証をしている。

今回は科学的なことがたくさん述べられていて
その部分は理解しにくかった。
でも いつもながら 世相をかなり敏感に瞬時に反映しているのは
すごいなあと思う。
まだまだ 次の展開が楽しみなシリーズだ。






「水鏡推理 Ⅵ クロノスタシス」   松岡圭祐

このシリーズ 順番通りに読んできたのだが
今回は Ⅴより先にこのⅥを読んでしまった。

このシリーズは特に 敏感に世相を反映しているように思う。
今回は過労死問題を取り上げている。
文科省研究公正推進室に勤務する一般職の水鏡瑞希は
総合職の須藤と共に 「過労死バイオマーカー」の評価をするという
任務を与えられた。
過去の事件ではなく つい最近起こった出来事にも関連しているので
興味深く 楽しく読むことができた。






「水鏡推理Ⅳ アノマリー」  松岡圭祐

水鏡シリーズ4作目。

「研究費の不正使用に関するタスクフォース」と言う部署は
実際に 文部科学省の平成25年に設置された。

この作品の主人公・水鏡瑞希は この部署に所属する女子事務官(一般職)である。
国家公務員ではあるが 総合職ではない。

今回のテーマは 気象予報。
今では気象庁以外にも民間の気象会社が色々できているようだ。
ある気象会社の驚異的な予報的中率の謎に 瑞希が挑む。

このシリーズは
主人公のキャラクターは好きだし この部署の仕事には興味があるのだが
ベタすぎる展開が多いと思っている。
でも今回は 更生施設に入っている少女達だけの登山活動が描かれていて
やはり いつもと同じような展開なのだが
それでも 楽しく読めた。

自然を相手にする 気象という分野は
衛星のデータなども入手できるようになり
かなり正確にはなってきたと思うが
まだまだ 進歩してほしいものだ。








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