「少年時代」  深水黎一郎

これまで読んだ彼の作品では
音楽関連の一風変わったミステリーが多かったように思うが
この作品は どちらかと言えば 地味なノン・ミステリー作品である。

ある少年の少年時代と柔道に明け暮れた学生時代を描いていると
思って読み終えたが~ラストのその後に出てくる少年の名前が
私が思っていた人物名と違っていたので???となった。
じっくり 初めの方の作品を読み返してみると

「天の川の預かり物」と 次の「ひょうろぎ野郎とめろず犬」では
主人公が違っているのだった。
最初の作品には主人公は「僕」とだけ表示され 名前は出てこない
(私が見落としているのかもしれないが)ので
次の作品の主人公も「僕」ではあったが そこに描かれている犬と父親の描写で
個人が特定できたのだった。

「ひょうろぎ」や「めろず」とは 聞きなれない言葉だが
山形弁なのだそうだ。

柔道の部活を描いた「鎧袖一触の春」は 私にはあまり興味のない世界だったが
「ひょうろぎ野郎とめろず犬」は 両親(特に父親)と 拾い犬「ツンコ」との
係わり合いが ズケズケと楽しく描かれている。

味わい深い作品だった。






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「雪煙チェイス」    東野圭吾

ハードカバーではなく いきなり文庫~というスタイルで
これまで 「白銀ジャック」「疾風ロンド」と読んできたが
今回が一番楽しかったように思う。

犬の散歩のバイト先の老人が亡くなり
疑いをかけられた大学生・脇坂竜実
警察につかまっては 無実の証明も難しいので
アリバイを証明してもらう為に スキー場へと向かう。

彼を探す警察側
本庁と所轄との権力争い
村の人々
そして スキー場結婚式
ストーリーは スキー滑降のように
素早く展開していくが
なんだか ほのぼのモードいっぱい。




「ミステリー・アリーナ」   深水 黎一郎

嵐の夜
 別荘へ集まったミステリー好きの仲間達
だが 別荘の持ち主である鞠子がナイフで殺害されていた。

これは よくある密室モノ (クローズド・サークルと呼ばれるらしい)だが
でも これは年末のTV番組の中でのドラマで
回答者はこの映像を見ながら犯人を推理していく~という
二重仕立てになっている。
わかったと思う人から 次々に発表していき
回答が終わった人は別室へと移動する。
ここまでは ちょっと変わった面白い構成だなあと
気軽に読み進めていったが。。。

なんと 不正解の人は
臓器移植のため 命を差し出すという契約で
これまで 誰も正解を出したことがないので
億単位の賞金がかかっている。

う~~ん
これは 嫌な展開だと思ったが
すでに ほとんど読んでしまっていたので 最後まで読んだ。








「人魚の眠る家」  東野圭吾

2015年11月発行。

限りなく重いテーマである。
「脳死」と「生体移植」が メインテーマ。

幼い娘が脳死状態となり(でも 認定はされていない)
最新の科学技術を駆使して
自宅へ連れて帰り 献身的に世話をしていく。

ハッピーエンドではない 哀しい切ないストーリーで
子を持つ親として
胸が塞ぐ想いがしたが なんとか最後まで読み終えた。

辛いなあ。。。


「えどさがし」   畠中 恵

「しゃばけ」シリーズ物の外伝。
妖怪が人間の姿をして普通に暮らしている話である。

「しゃばけ」は江戸時代が舞台だし
この作品でも4篇は江戸時代だが
最後の「えどさがし」では明治へと変わっている。
私は「しゃばけ」シリーズを少ししか読んでないが
それでも 知っている妖怪たちがいた。

五百年の判じ絵
太郎君、東へ
たちまちづき
親分のおかみさん
えどさがし

妖怪の話は 嫌いではないけれど
すごく楽しくて のめりこめる~というほどでもない。





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