「横濱エトランゼ」  大崎 梢

横濱は私の生まれ育った神戸の地と
よく似た点が多く ひそかにライバル視しているので
これまで 一度しか訪れたことがない。

でも 横浜で暮らす高校生 千沙を通して眺めるこの町の風景や歴史を
楽しく読むことができた。

千沙はご近所のおにいちゃんである 小谷善正が勤める横浜タウン社で
バイトしている。 社長が入院し 善正こと よっちゃんが 編集長代理となったので
無理やり もぐりこんだようだ。
千沙は ずっと よっちゃんが好き。
でも よっちゃんは 千沙のいとこと 気が合うようで 気が気でない。

この会社の近場の情報を 少々謎めいた部分も交えて
楽しく描かれていく。

やがて 社長も退院し 千沙は大学生になる。
バイトからは卒業した。

さて よっちゃんとの関係は 進展していくのだろうか?
彼女のその後も また描いてほしいなと思う。






 
スポンサーサイト

「楽譜と旅する男」  芦辺 拓

あらゆる楽譜を探してくれる男の物語。
とても興味ある内容だけれど
現実の部分と 幻想的な部分があるようで
少々つかみどころのない内容に思われた。
でも 夢の世界を旅しているようで楽しかった。


曾祖叔母オパールの物語
ザルツブルクの自動風琴
城塞の亡霊
三重十字の旗のもとに
西太后のオペラ
悲喜劇ならばティオラマ座






「福家警部補の考察」  大倉崇裕

福家警部補シリーズ4作目

刑事コロンボの女性版。
お洒落もせず たえず徹夜をしていて
パワフルで頭の回転が素早い
カッコいい女性警部補である。
あまり私生活については 書かれてない。
なにしろ大忙しのようだから 全てのエネルギーは
事件解決に向かっているのだろう。


是枝君の敗北
上品な魔女
安息の場所
東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き

先に事件ありき。
読者には犯人も告げられている。

それでも ぐいぐい引き込まれていくのは
福家さんの 超人的なまでの推理力 ?
ここまで すぐれた警察官は存在しないようなあとは
思うのだけれど それでも 彼女はスーパーウーマンではない
綿密な考察による想定・推理なので
納得できていくのだろう。

事件解決するだけでなく
事件に関わった人たちにも
さりげないアドバイスをしていて
それが 当人にとって良い方向への
きっかけになったりするのも楽しい。


母が家の中で紛失したカギの居所
福家さんの頭脳をもって 見つけ出してほしいと願う。
というか 作者もかなり頭脳明晰なので
作者さんでも良い。。。かな(笑)




「波濤の城」  五十嵐貴久

女性消防士が休暇で船旅をしている時に遭遇した
豪華クルーズ船の事故の話。
同じ主人公の前作を数年前に読んだことがある。

主人公の「神谷夏美」は恋人との船旅のはずが
相手に急にキャンセルされ 上司である「柳雅代」と
「メモリ・オブ・レインボー号」に乗り 神戸発釜山行きの
船旅を楽しむ予定だった。

運悪く台風に遭遇し
船長の判断ミスもあり
船から脱出するはめに陥る。
あちこちで火災も発生し
パニック状態の中
二人の消防士は大活躍する。

勇敢な女性は頼もしい。

映画「ポセイドン・アドベンチャー」にインスパイアされ
実際の海難事故も参考にして 構成されている。

映像ではなく文章だけで大惨事を描くのは
本当に難しいと思う。
読んでいる私も 過去に見た映画などの映像と
ダブらせていた。

だいだい想定内の展開だったが
面白く読み進めることができた。









「あの子が結婚するなんて」  五十嵐貴久

女子校仲間の一人が結婚することになり
主人公初め 仲良しグループが そのお手伝いをする。
イマドキの結婚イベント準備のお話である。

何十年も前の私達の頃の結婚式・披露宴などの段取りは
ほとんどが本人達で考えていったと思う。

この作品では
主人公・七々未及びブライダルメイトと呼ばれる新婦側友人が活躍する。
男性側は アッシャーと呼ぶそうだ。

女子校特有のグループ意識は
私も女子校出身なので ある程度理解できる。
どんなに仲が良くても
先に素晴らしい条件の人との結婚が決まった友人
それも 絶対自分の方が先に結婚すると思い込んでいた友人なので
先を越された焦りや ねたましい気持ちは
やはりあると思う。
主人公は 良い性格なので そういう部分を前面には押し出してないけれど
それでも ちらほら 垣間見えるのは 現実味があって良かった。

私も女子校時代の仲間内では 独身最後の二人のうちの一人となり
お見合い回数をこなした友人の方が 私より数ヶ月早く ゴールインしたのだった。
あの頃の あせり気分を ひさしぶりに思い出した。














10 | 2018/11 | 12
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

のりりん

Author:のりりん

かうんたー
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク