「波濤の城」  五十嵐貴久

女性消防士が休暇で船旅をしている時に遭遇した
豪華クルーズ船の事故の話。
同じ主人公の前作を数年前に読んだことがある。

主人公の「神谷夏美」は恋人との船旅のはずが
相手に急にキャンセルされ 上司である「柳雅代」と
「メモリ・オブ・レインボー号」に乗り 神戸発釜山行きの
船旅を楽しむ予定だった。

運悪く台風に遭遇し
船長の判断ミスもあり
船から脱出するはめに陥る。
あちこちで火災も発生し
パニック状態の中
二人の消防士は大活躍する。

勇敢な女性は頼もしい。

映画「ポセイドン・アドベンチャー」にインスパイアされ
実際の海難事故も参考にして 構成されている。

映像ではなく文章だけで大惨事を描くのは
本当に難しいと思う。
読んでいる私も 過去に見た映画などの映像と
ダブらせていた。

だいだい想定内の展開だったが
面白く読み進めることができた。









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「あの子が結婚するなんて」  五十嵐貴久

女子校仲間の一人が結婚することになり
主人公初め 仲良しグループが そのお手伝いをする。
イマドキの結婚イベント準備のお話である。

何十年も前の私達の頃の結婚式・披露宴などの段取りは
ほとんどが本人達で考えていったと思う。

この作品では
主人公・七々未及びブライダルメイトと呼ばれる新婦側友人が活躍する。
男性側は アッシャーと呼ぶそうだ。

女子校特有のグループ意識は
私も女子校出身なので ある程度理解できる。
どんなに仲が良くても
先に素晴らしい条件の人との結婚が決まった友人
それも 絶対自分の方が先に結婚すると思い込んでいた友人なので
先を越された焦りや ねたましい気持ちは
やはりあると思う。
主人公は 良い性格なので そういう部分を前面には押し出してないけれど
それでも ちらほら 垣間見えるのは 現実味があって良かった。

私も女子校時代の仲間内では 独身最後の二人のうちの一人となり
お見合い回数をこなした友人の方が 私より数ヶ月早く ゴールインしたのだった。
あの頃の あせり気分を ひさしぶりに思い出した。














「アンマーとぼくら」  有川 浩

沖縄が舞台の家族関係を描いている。

主人公は30代の男性で
北海道で生まれ育ち 小学生の頃母親を亡くした。
父親はプロのカメラマンで ピュアというか 子供っぽいというか~
妻を亡くした一年後には 沖縄で新しい伴侶を見つけ
主人公も仕方なく沖縄へ~
義母との関係は最初はギクシャクしていたが
やがて 人柄の良い義母に馴染むようになる。

この父親のような性格は私の好みではないので
それに振り回されて それでも愛すべき夫に従う妻という姿も
感情移入しがたいものがあったが
主人公の子供ながらに冷静な判断力には良い印象を持った。

沖縄という 本土とは違う歴史・習慣を持った場所に同化するのは
なかなか難しいことかもしれない。
沖縄は 私に取っても魅力的な場所だ。
沖縄の色々な情報が詰まっている部分は とても楽しめた。

アンマーとは 按摩のことではなくて
沖縄の言葉で 母親のことのようだ。








「 秋霧」 大倉崇裕

山岳サスペンスと言う副題がついていたので
クライマーと厳しい山の姿が描かれているのかなあと
想像していたけれど。。。

意外 アクションもの だったような。
それも 警察関係者が 非合法なやり方で
殺し屋をやっつけようとする~そんな感じを受けた。
天狗岳周辺が 舞台として登場してくるが
私は登山とは無縁なので 風景が想像できなかった。


主要人物は
便利屋の倉持 (元自衛隊の特殊部隊だった)と
現役刑事の 深江。

暴力シーンは苦手なのだけれど
最後まで読み終えた。
でも やっぱり 私向きではない作品だった。

彼の作品では 好きなシリーズがあるのだけれど。






「路地裏のほたる食堂」 大沼紀子

近頃 癒し系の小さな食堂モノが多いような~
私が選んでいるだけなのだろうか?
でも 昔はこういうタイプの小説は少なかったように思う。

路地裏のあちこちに不定期に出現する屋台食堂では
子供は無料だという。
でも物語の主流の筋は この食堂ではないようで~
実習生として故郷に戻ってきた 久住亘と 昔の同級生であった
室中結衣との話のようだ。
母校での実習の模様
模範的な実習生である亘と対照的に 結衣の行動は
まわりに理解したがいものがあり。。。

そこに ネコを缶に詰めて 放置するという騒動もからんできて~

あまり感情移入できなかった。






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