「上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅱ」  高殿円

二年前に読んだ前作がとても面白かったので
期待して読んだが やはり 楽しく読むことができた。

富丸百貨店外商部勤務の 鮫島静緒(さめじましずお)は
高校を出て 製菓専門学校に行き 菓子店に勤めていたが
売り込みに行った百貨店に引き抜かれて 今の仕事をしている。

取引先は 高級住宅地・芦屋の金持ちばかり。
庶民の私には そういう世界を垣間見るのも
楽しい。
何より主人公は 我々と同じく庶民だから
よけい楽しめるのかもしれない。

いつもお客様を思いやり
それでいて 商売も忘れない
そんな元気いっぱいの主人公の姿が
とても楽しい。

離婚してバツイチである鮫島静緒は
ゲイのハンサム青年と 何故か マンションをシェアしている。
彼らの 距離感が これまた楽しめる。
どちらのキャラクターもいい感じ。

これからの続編もとても楽しみだ。









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「カーリーⅢ 孵化する恋と帝国の終焉」  高殿円」

「カーリー」シリーズ第3作。


1.2作では
主人公シャーロットの
オルガ女学院での
乙女チックな暮らしを描いてきたが
今回は大学生~婚約と
新しい展開になっていく。

これまでの2作と違って
戦中戦後のインド情勢が シビアに描かれているので
少女コミックストーリーとは かけ離れていくような~
(私には やや難解な部分も多かった)

戦争情勢は厳しくなり
「オルガ女学院」も閉鎖された。
シャーロットは
オックスフォードに進学した。
それでも カーリーとの出会いを切望してやまない。
ひょんなことで知り合った インドの藩王国の王子と
気があって 偽装婚約をして インドに再び戻ることになる。

王子には 別の魂胆があるのか
それとも ただのお人よしなのか~
この物語はまだ続いていくのか~




「カーリーⅡ 二十一発の祝砲とプリンセスの休日」  高殿円

カーリーシリーズ第二作目。

今回も同じような登場人物だが
新たに登場するのは 
インドの藩王国の王女様。
もうすぐ婚礼だというのに 我がままを聞いてもらって
シャーロット達のいるオルガ女学院に転入してくる。
これまで わがままし放題だった ヴェロニカも弱体化してしまったようだ。

王女様の秘密の恋の相手は
映画「ローマの休日」を彷彿とさせるような 設定で
新聞記者だが この後の展開は
さて 映画のようになるのかどうか~(笑)

強烈な関西弁のキャラのクラスメイトもこの作品初参加のような~

今回も 楽しく読むことができました。
次作品も読む予定。


「カーリー Ⅰ・黄金の尖塔の国とあひると小公女」 高殿 円

少女コミックで見たら
もっと楽しいだろうなと思わせるストーリー。
でも はるか昔に少女だった私でも 楽しめた。

第二次世界大戦前後の インドにある英国社会で暮らす
少女シャーロットが主人公。
実の母は亡くなったと知らされてはいるが
本当は生きているらしい?
インド北部にある「ステーション」と呼ばれるエリアにある
全寮制の女子校「オルガ女学院」で
一人前の英国レディになるよう学んでいる。

ちょっと意地悪な 女王様きどりのクラスメイト
同室になったのは クラスメイトも憧れている素敵なカーリー
そして 仲良しの友達たち~

ちょうど母の女学生時代と同じ頃なので
私に取っては ちょっとだけ昔の話だけれど
戦争という非常時が起きる直前の 不安なモードも
まだ大人達だけの問題で
きっと 次の作品では 戦時下の様子が描かれていくのだと思う。
だから やっぱり読んでみようかな~


「マル合の下僕」  高殿 円

税務所の仕事を描いた「トツカン」で私を楽しませてくれた
高殿円の作品 今回は私立大学の非常勤講師の物語です。

有名大学の院卒でありながら
不本意にも私学の非常勤講師という薄給の身分の主人公・瓶子(へいし)貴信は
出来の悪い姉が育児放棄した小学生の誉を引き取るはめになる。

近頃 こういう未婚男子の子育てストーリーが多いようだ。
そして たいてい その子供はなんでも家事ができて役に立つ~というパターンのようだ。
この物語もやはりそうみたい。

掃除洗濯はもちろんのこと 料理も衣服の手入れまで完璧。
(そんな息子なら わたしだって欲しい・笑)
非常勤講師は月給制ではなくて 講義のコマ数が 直接収入に結びつくようで
それなりに獲得合戦もあるし ちゃんとした講師でも 次のステップへ上るのは
色々努力が必要なようだ。
一般的に見ると 普通の会社員より 楽そうな職場だと思っていたが
そうでもないみたい。
彼は それなりの策略もしていくが なかなか報われないようだ。。。

タイトルにもなっている 「マル合」とは…
論文を指導することのできる教員のことで
その下に「合」 論文指導の補助ができる教員

そして 修士号は「M」と表され
     博士号は「D」と表される。

ということで 一つ勉強になった。




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