「ROUTE134」  吉野万里子

「ROUTE134」という国道134号線にある食堂に集まってくる人達が
描かれている。
編集者の悠里は この辺りに引っ越した作家との打ち合わせに
この店を使うことになったが ここは 彼女の故郷であり
ここの店主は同級生の男子だった。

少々のトラブルも含みながら
全体的には 穏やかに明るく進行していく。
そして 悠里と店主である 向井勇輝 は 昔のこだわりを克服し
新しい恋の予感が~

私は土地勘がないので
舞台となった風景を思い浮かべることができないのが残念だった。






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「雨のち晴れ、ところにより虹」  吉野万里子

吉野さんの作品は 普通の人々の暮らしが 優しい視線で描かれている。

第一話 なぎさどおりで待ち合わせ       
第二話 こころ三部咲き
第三話 ガッツ厄年
第四話 雨のち晴れ、ところにより虹
第五話 ブルーホール
第六話 幸せの青いハンカチ


第一話 渉が待ち合わせたのは 父親だったが 喧嘩して実家に帰っている妻も呼んだらしい。
      いさかいの一つの原因は 食の不一致。
      たしかに夫婦で食事の嗜好が一致すると言う方が 珍しいと思う。
      どちらかが折れたり 交互に好きな物を出したり 別の物を作ったり。 
      私も長年の間に そういう術を身につけたのだと思う。
      一人で気ままに暮らしたいとは思うものの やはり夫婦でいることで
      夫に助けられていることは 多々あるので あまり突き詰めて考えないように。
      というのが 私のやり方だ。

第二話 母親が超有名な塾講師であるという 高校生女子の話。
     ほんわり温かい。

第三話 独身OLの由衣は友人達と厄払いしに行って 
     その祈祷料の高さに驚いて 賽銭だけで拝んだ。
     それぞれの未来は まだ不安定なお年頃で
     仕事が変わったり 彼との仲がゆらぎそうになったり
     夫の転勤とか~ まだまだ夢のある頃なんだなあ。

第四話 これは ホスピスに入っている30代男性の物語。 
     かなり暗い設定ではあるが ほんのり温かい風も吹いている。

第五話 沖縄出身でダイビングショップ経営者のオジイと
     葉山で暮らしている孫息子との交流+通りすがりのパイロットとの
     穏やかな愉しい出会い風景。

第六話 大学で知り合った友人の結婚披露宴が舞台。
     揺れ動く乙女心をうまく描いている。






「乙女部部長」  吉野万里子

30歳になっても 運命の人との出会いを信じて待っている
乙女ちっくな主人公・小夏は
既婚友人のひとことから 職場仲間たちと「乙女部」を結成する。
なぜか 男性も約一名。

小夏の職場はデパートで
結構 テキパキ働いているようだ。

私も少女時代から 運命の人 白馬に乗った王子様?を
待ち続けていたけれど 周りの友人達が 次々ゴールインしていくので
あせり~運命の出会いは きっぱりあきらめ 見合い結婚してしまった(笑)
だから けなげな主人公の気持ちは よく理解できる。
でも 今の時代
ただ待っていただけで そんなに素敵な人から声がかかることは
まあ ないのだろう。
でも旅先や 偶然の出会いから 恋に発展することは
ないわけでもなく。。。

私がいまだに 恋愛小説を読むのは
わずかに 我青春に 心残りがあるのかもしれないねえ~(^-^)

楽しい前向きな作品でした。。。


「エキストラ!」  吉野万里子

「人生のクライマックスって、いつだろう。」という書き出しで始まるこの作品は
キャラクタービジネスの会社が舞台である。

26歳の紺野は 前の職場が倒産してしまった為に
今の会社に再就職して まだ間がない。

ここで やりがいある仕事と
素敵な上司に出会い
様々な困難を乗り越えながら 進んでいく様子が描かれている。

最近ミステリーから遠ざかって
ゆるい OL物語や 業界モノばかり読んでいるような気がする。

この作品も楽しく読めたけれど
もう少しハードな刺激も欲しくなった この頃(笑)

私は4年間OL生活を経験したけれど
まだ総合職という言葉もない頃で
男性のアシスタント お茶くみ 電話の応対 書類作成などの
誰でもできる 仕事だけだったので 退屈して 結婚も決まってないのに
やめてしまった。
私が現代の若者だったら どうなっているのかなあ。。。
この主人公のように バリバリ働く上昇志向のある人間ではないので
やはり長続きしなかっただろう。




「恋愛映画は選ばない」  吉野万里子

アラフォーの花歩里は 「フレスコクラブ」という通販会社の
編集の仕事をしている。
彼もいないし 同姓の友人も少ない。

彼女のキャラクター 生き方は好感が持てる。
だから平凡なOL生活を描いているにもかかわらず
とても楽しく読めた。

1 咳女         中華料理店で 激しい咳をしている女性と遭遇してしまい
              彼女をちらっと睨みつけ 心の中で彼女にエア説教をしてしまうが
              きっちり相手に悟られてしまう。
              その情景が私の頭の中に浮かんできて 楽しかった。

2 たぶんレイプ未遂  夜遅く 1人で帰路につこうとして 怪しい人に遭遇して
              とてもコワイ思いをするのは この年になった私とて同様である(笑)
              すごく共感できた。

3 平日限定の友   高校時代からの友人は なぜか平日の夜にしか会おうとしない。
              その訳は やがて判明する。

4 恋愛映画は選ばない 友人を増やしたくて ネットの交流サイトで 出会いを持つ(同姓)
               その会合では恋愛話が花盛りで 好みの映画に「恋愛映画」を選ばなかった
               会員と二人で会うことになる。

5 好きの時効     いいなあ この言葉。
              以前仕事で知り合って 今では結構有名人になってしまった男性への
              淡い恋心を今でも持ち続けている。
              いつも片思いばかりしていた私には とても共感できる。

6 天敵はわかってくれる いけ好かないと思っていた相手が 以外といい人?

7 20人に1人は   ネットの交流会で知り合った女性が自己啓発本を出版したのだが
             その中で述べられている言葉には 嘘が多く。。。
                      
8 誕生日の二択  実家の仕事を手伝う or 仕事で香港へ~という選択肢が与えられて 迷う。

9 偽神       
10 きみを選ぶ


この作品では 色々トラブルがおきても
それの先には明るい光が見えていたりする。
それが楽しい理由かもしれない。



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