「アリアドネの弾丸」  海堂 尊

バチスタシリーズ。
田口公平は東城大学医学部部族病院の医師だが
病院建物のはずれにある「不提訴愁訴外来」の責任者である。
院内の通称は 田口をもじって 「愚痴外来」と呼ばれている。

院内リスクマネジメント委員会の委員長もしているが
今度は エーアイセンター長なるものに任命された。

エーアイとは Ai (死後画像診断=オートプシー・イメージング)のことで
時代の先端を行く技術のようだ。

このエーアイに関わる外部の技術者が病院内で亡くなった。
事件性はないと判断されたが。。。
そして 病院長が殺人の疑いで警察に連行される。

患者の全く登場しない 病院内の事件が展開していく。
警察対病院の対決のような場面も多い。

あまりハチャメチャな展開でついていけない部分も多いし
事件を1人で解決していく 白鳥圭輔という厚労省の役人のキャラクターは
あまり好みではないが 最後まで読んでしまった。

アリアドネとはギリシャ神話に登場する女神だそうだ。


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「カレイドスコープの箱庭」  海堂 尊

病院内のトラブルを描いた 「バチスタシリーズ」は
最初の「チーム・バチスタの栄光」と
次の「ナイチンゲールの沈黙」を読んだだけなのだが
これは 「バチスタ」シリーズ、真の最終章。らしい。
たくさん 飛ばしてしまっているのだが
まあ 主要登場人物は覚えていたので それなりに理解できた。
いつの間にか 田口先生が とても偉くなってしまったようだ。(笑)

マサチューセッツ医科大学で演説したり
Ai標準化国際会議なるものを開催したり…
そして あちこちに 過去にこのシリーズに登場した医師達が
顔を出してくる。
このシリーズのファンなら とても楽しく読めることだろう。

「Ai」とは 初めて聞く言葉だが
オートプシー・イメージングの頭文字で 日本語では
「死亡時画像診断」と呼ぶそうだ。
解剖と並ぶ強力な死因検査法らしい。

医学用語が頻出するが
内容は 田口&白鳥コンビが
誤診疑惑を調査・解明していくということなので
わかりやすかった。

医療物は 身につまされることが多いので
積極的には読まないようにしている。
今回は たまたま気が向いたので~

タイトルのカレイドスコープ(万華鏡)は
ちゃんと出番があるのだった。


 

「アクアマリンの神殿」  海堂 尊

色々な要素がからみあった作品である。
主人公である佐々木は 中学2年だが 本当は2年先輩のはずで
その2年間は 空白の時間であるようだ。
彼は 病院の施設に一人で暮らしていて
その地下には なにやら得たいの知れない ボックスがあり
そこには人が眠っているようだ。

こんな奇妙で 説明もほとんどない状態で始まった物語だが
彼の中学生活は 意外と普通であり
そこで展開する出来事も 彼の境遇とはあまり関係ない。

学園物と 近代医学物とが合体しているようだが
色々と 不可解な点も多く 
面白かったのか そうではないのか
読み終えてもわからない(笑)

どうやら 彼は冷凍状態にあったようで
そして今は ある女性の冷凍状態の管理をしているようだ。
それを こんな少年たった一人に任されているというのも奇妙だし
両親も死別はしてないのに まるで気配を感じさせない。
とまあ つっこみどころ満載の作品であった。





「玉村警部補の災難」  海堂 尊

海棠尊の作品はずっと以前に バチスタシリーズのを読んだきりだったが
アンソロジーでは何度か読んできて
先日読んだ玉村警部補の話が楽しかったので この作品を読むことにした。

バチスタの詳細は忘れたが
彼らも そして ここに登場する田口医師も
どうやらバチスタシリーズに登場していたようだ。
今自分の感想を読み返してみたら 当時も(2006年)
私は やっぱり田口医師のファンだった。

玉村警部補は桜ノ宮署勤務だが
加納警視正というパワフルで傍若無人で
それでいて憎めないキャラが 警察庁からときおり
桜ノ宮署へ出向してくるようだ。

この二人は なかなか良いコンビである。
彼らの活躍する他の作品も読んでみたい。


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