「翼をください」  原田マハ

戦前 日本の飛行機が世界一周飛行をした感動の物語である。
これは実話に基づいて書かれているらしい。

史実に基づいて作品を書くというのは
本当に難しいことだと思う。
それも 遠い昔のことではなく
当時を知っている人が まだ残っているという時期なので。

物語は暁星新聞社に勤務する 青山翔子が
アメリカ・カンザスシティに住む 日本人・山田順平に
会いにいく所からスタートする。

彼こそ この世界一周の飛行機に乗り組んだ一人であった。

昭和14年(1939年)暁星新聞社の企画で
「ニッポン号」は 5大陸 2大洋を制覇する世界一周親善飛行を成し終えた。

これにカメラマンとして参加した山田順平の目を通して
この偉業が描かれていく。
そして 現実ではないかもしれないが 
この飛行機には もう一人 アメリカ人女性飛行士が
秘密で乗り組んでいた~というストーリーである。

企画段階から
山田順平が搭乗員に選ばれて
様々な危機やトラブルを乗り越えて
成功するまでの記録は
ハッピーエンドだとわかってはいても
やはり わくわくしながら読んでいった。

暁星新聞社とは 現在の毎日新聞社のことで
そして
私の次男は
カメラマン 山田順平と同じ順平なので
なんだか ちょっとうれしかった。











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「生きるぼくら」  原田マハ

表紙絵は
東山魁夷の日本画で
私も大好きな作品である。
森と白馬が登場している。

この作品の風景のある場所が
この作品の舞台である。

ひきこもり青年 24歳の麻生人生は
ある日突然 母に見放されてしまう。
頼っていったのは 亡き父の母親で
子供の頃よく訪れた懐かしい家だった。

祖母は近隣の人達の助けを得て
ずっと小さな田んぼで米作りをしてきたが
今では 認知症となり それも危ぶまれていた。

人生の父親の再婚相手の娘である つぼみも
祖母を慕い そこで暮らしている。

そして 昔ながらのやり方で
祖母の田んぼでの米作りを始めることになった。

映像化すると 感動作品になるかもしれないが
作品自体では あまり心を揺さぶられなかった。







「デトロイト美術館の奇跡」  原田マハ

財政難に陥ったデトロイト市が
デトロイト美術館の貴重な作品を売却する~という危機に際して
スタッフの思いつきから 多額の寄付金を集めることができ
無事 美術館は存続されている。

これは おそらく事実に即したストーリーなのだろう。

メインとなる作品は セザンヌが自分の妻を描いた作品である。

アメリカには大富豪が大勢いて
芸術を愛し 支援する人も多いという。

この物語では
そういった大富豪の力だけではなく
つつましく暮らしている庶民の力も合わさって
この奇跡をなしえたと伝えていて
私にとっても とても心に残る作品となった。

ネットで このセザンヌの作品の画像を見て
私にとっては そんなに魅力的には思えないのだが
この美術館で 実物を眺めたら
さて どんな思いにとらわれるのだろう?
そんな機会は まあ ないと思われるが(笑)













「翔ぶ少女」   原田マハ

1995年の阪神淡路大震災で
両親を失くした三人の子供たちのその後を描いている。

パン屋を営んでいた両親は震災の被害者となり
ニケは そこを通りがかった医師・ゼロ先生に助けられ
兄と妹と共に 先生の養子となった。

ニケは震災の為に片足が不自由となったが
それでも元気に明るく生きていく。

ニケに羽が生えて翔んだ~というのは
夢なのか そういうミラクルな展開なのかは不明だが
震災を体験した私には感動が伝わってくる物語であった。
そして舞台は私の出身地でもある神戸の長田であり
ここに登場する「ときわや」さんという小さなお店は
私が小学生の頃のお気に入りのスポットだったのだ。









「本日は、お日柄もよく」  原田マハ

この作品は出版されたのが8年前で 連載されのは もう少し前。

結婚式や会社 選挙などのスピーチの原稿を書くという仕事があるようで
この作品では 転職して スピーチライターとなった女性が描かれている。

そういう仕事は面白そうだし 興味のある分野なので
楽しく読めたのだが。。。

ここでは 初めて政権が交代した頃のことが描かれていて
それは 私の知っている事実とだぶっている。
そして 現在では また元の政権に戻ってしまっているので
それを思うと ちょっと 複雑な思いがしてしまった。

人の心をぐっと掴むスピーチができる人はいいなあと
思うけれど 今では ほとんど こういうプロの方が
原稿を作られているのだなあ。。。





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