「花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋ごよみ」  吉永南央

「お草さんシリーズ」6作目。

主人公は70代半ばの和服を日常着にしている
珈琲や器の店の店主です。

今回の話は 草さんが昔なじみと50年ぶりの再開を果たし
彼が若い頃書いた作品を書籍化するという話。

印刷会社のトラブルに 持ち前の好奇心で首をつっこみ
少々おせっかいを焼く。
実際にこんな女性が身近にいたら
たぶん 迷惑だなあ~おせっかいだなあ~と
思うこともあるかと。

でも作品としては 地味に楽しめて愛読している。
店を手伝ってくれている若い女性久美ちゃんが
さわやかで現代っ子らしくて良い。






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「キッズタクシー」  吉永南央

この作者の作品では「お草さんシリーズ」を愛読している。
何気ない日常を描きながらも からっと明るい話ではなくて
様々な思惑やトラブルなどを取り上げているが
ひどい悪意の登場することはないので
この作品も読み始めたのだけれど。。。

主人公の千春には 正当防衛ではあるが 人を死なせた過去がある。
そして 今タクシードライバーとなった彼女の周りに不穏な空気が流れている。
行き詰るような展開になるのかと危惧しながら読み続けていったが~
やはり 悪意に終結した話ではなく ほっとした。

子供やお年寄り専門のキッズタクシー(お年寄りは何て呼ぶのだろう?)という
ジャンルがあることを初めて知った。
お稽古事や塾などの送迎を依頼されるようだ。






「まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ」  吉永南央

このシリーズは最初からずっと読んできている。
主人公は70代半ばの女性で 珈琲&雑貨屋「小蔵屋」を営んでいる。

カラッと明るい話ではなくて
何かもめごとが起こるけれど まわりの人達の協力を得て
なんとか解決していく~という筋書きだ。

今回のもめごとは。。。
山車蔵の移転問題にからみ
20年も前のある事件が明るみになっていく。

このシリーズを読み始めてから
もう6年にもなり 私の年齢も じわじわと主人公の年に
近づいてきている。
この主人公も加齢しているのだろうか?

ずっと着物姿で通している中高年は
今ではほとんどいないように思うし
表紙イラストだと とても おばあさんに見えるのだが
彼女の行動力は なかなかのものである。

これからも ずっと続けていってほしいものだ。
作者は私より一回りも年下なので
大丈夫だろう。(^^)/









「糸切り」 (紅雲町珈琲屋こよみ)  吉永南央

紅雲町で「小蔵屋」という陶器。雑貨の店を営む「杉浦 草」は
皆に「お草さん」と呼ばれ親しまれている70代半ばの女性である。

このシリーズ第四巻。

今回は 紅雲町のはずれにある 長屋式店舗「ヤナギ」の改造計画問題。
昔生き別れになった母娘 有名な芸術家の作品との関わり
など 複雑な問題を含んで 新進の設計建築家 弓削の改造プランは
どうなっていくのか~?

暗い小説ではないのだけれど
どこかに くすんだ部分がある。

お草さんは
前向きで 心優しいけれど
きっぱりとした部分も持っている。
そのキャラクターは好感が持てるので
今後の作品も読んでみたい。

第一話 牡丹餅(ぼたもち)
第二話 貫入(かんにゅう)
第三話 印花(いんか)
第四話 見込み
第五話 糸切り  轆轤(ろくろ)成形した時に、より糸で切り離す際にできた渦状の細かい線の痕のこと。茶人の世界ではこの渦巻きの方向が一つの見所である。

各章のタイトルは 全て陶器にまつわる用語だが
知らない言葉が多かったので 全部メモしておく。

牡丹餅
 焼締陶器の装飾技法の一つ。
 皿や鉢の上に物を乗せ焼くことにより、そこの部分の色が変わる。
 昔は人為的ではなく備前焼などに多く見られた。

貫入
轆轤(ろくろ)成形した時に、より糸で切り離す際にできた渦状の細かい線の痕のこと。
茶人の世界ではこの渦巻きの方向が一つの見所である。

印花
文様が彫られた印材を半乾きの素地に押し付けて模様を出す装飾技法の一つ。

見込み
器などの中側全体か、中央部分の事。

糸切り
轆轤(ろくろ)成形した時に、より糸で切り離す際にできた渦状の細かい線の痕のこと。茶人の世界ではこの渦巻きの方向が一つの見所である。

陶器用語集のサイト  

「萩を揺らす雨ー紅雲町珈琲屋こよみ」 「その日までー紅雲町珈琲屋こよみ」 吉永 南央

↓にアップした 「名もなき花の」お草さんシリーズの第三巻だが
以前別の書評サイトに書いていた 第一巻と二巻の感想も再アップしておきます。





「萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ 」


おばあさん探偵
私は アガサ・クリスティの ミス・マープルのファンです。
でも 彼女の登場する作品は全て読んでしまったので寂しい思いをしていたら…
この作品は 日本版のマープルみたいな感じで気に入りました。

杉浦草は数え年76歳の一人暮らし。
今の76歳と言えば 「おばあさん」などと声かけたら怒られそうな 
元気いっぱいの女性が多いが この草さんも元気ではあるが 白髪で着物姿で通していて ちょっと古風な感じです。
でも 彼女は両親の残してくれた雑貨店を建て替え、「小蔵屋」というコーヒーと和食器の店をしていて パソコンもできるのです。
この店のコーヒーは無料なので お客さんが ほっとひと息つける 心地よいスペースになっているようです。

「紅雲町のお草」
「クワバラ、クワバラ」
「0と1の間」
「悪い男」
「萩を揺らす雨」

ワンパターンのご近所の事件解決~とは一味違っていて
もちろん ちゃんと事件も解決するのですが 彼女の昔馴染みの人間関係や 
店の客 ご近所の人など 様々な人との触れ合いも描かれていて楽しいです。
まだまだ 恋も捨てきれない 素敵な70代。
これからの 作品も楽しみにしています。
じっくり楽しめる日常ミステリー~です。


2011-09-07 / 文藝春秋









『その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ』

前作の方が~
「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第2作目。
1作目の「萩を濡らす雨」がいい感じだったので この2作目も読んだのだが 
前作に比べて 少し暗くどろどろした感じを受けた。

お草の和風雑貨の店の近くに商売敵が現れる!
お草の周りで 詐欺まがいの取引が頻繁に起きている~

さて 次作はあるのだろうか? どんな展開になっていくのだろう? やはり気になる作品ではある。
2011-09-30





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