「本バスめぐりん」   大崎 梢

照岡久志は65歳 リタイア後 暇を持て余していたが
友人の後釜で 移動図書館の運転手をすることになった。
運転するだけではなくて 司書の梅園奈緒子のお手伝いもしている。

移動図書館・「めぐりん号」は
図書館が遠い地区へ 月二回巡回している。

その巡回先での トラブルや楽しいエピソードなどが
綴られている。

私も 息子達が幼くて 図書館まで遠かった頃は
ずいぶん この移動図書館のお世話になった。 
次男をおんぶ紐で背負って バスに乗り込み
帰宅しても そのままの体勢で読書していたものだった。

今では 本館までも少し遠いが歩いて行けるし
駅へ行く途中に分室があるので
本当に便利になり 図書館に感謝する日々だ。

図書館の受付の女性たちのお顔はだいたい覚えているし
向こうも たぶん覚えてくれていると思われるが
交流は一切ない。
受付の人と 無駄話をされている高齢者もたまにはいるけれど
かなりビジネスライクな関係である。

だから この作品のように
やってくる人の家庭環境や 借りている本の傾向まで把握しているというのは
いいような 悪いような~という気になってしまった。
図書館と違って マンションの広場などのスペースに設置されるバスだと
ご近所の顔見知りの方や バスのスタッフとの交流も生まれるのかもしれない。

運転手の テルさんと きっぱりあっさりした若い女性・ウメちゃんとのコンビは
これからも 続いていくことだろう。
エキサイティングではないが どうなるのかな~と予想できる楽しみもあるので
たぶん また次作も読むと思う。

スポンサーサイト

「スクープ」   大崎 梢

大手雑誌社に運良く就職できた日向子(ひなこ)は
最初はのんびりした無料冊子の部門に配属されていたが
同期の桑原がダウンして別の部署に変わった穴埋めに
一番苦手な「週刊千石」にまわされる。

ここでは
インタビューだけでなく
大スクープを得る為に 警察の捜査まがいの張り込みや追跡なども
行うことになる。

楽しく読み終えたが~
ウン? これって 探偵物か 刑事物だったっけ?という
展開だったような(笑)
もちろん 私は そのどちらも好きなのでOK。
実際にも 週刊誌はスクープを取るために
このようなこともしているのだろう。

素朴で 飾り気がなく
前向きな 日向子ちゃんのファンになりました。(^^)/




「空色の小鳥」  大崎 梢

リッチな企業オーナーの後妻の連れ子である主人公・西尾木敏也は
事故で急死した兄の遺児を引き取ることになる。
独身で20代の敏也には とまどうことばかりだが
友人たちの力も借りて なんとか暮らしている。

これだけだと美談なのだが
彼が遺児を引き取っていることには 親の遺産狙いという下心があり…
でも この物語を読んでいても
彼の行動や思考には あまり悪意の部分が出てこなくて
本人がそう言っている以上 たしかにそうなんだな~と
無理やり思わせられているような 奇妙な違和感を感じた。
私は悪意の主人公の登場するストーリーは好みではないので
その点 私向きではあったとは思うのだけれど~

「だいじな本のみつけ方」  大崎 梢

大崎梢さんの本は ほとんどが優しい作品だが
ごくたまに シリアスで暗めのもある。

この作品は中学生が主人公なので 対象は中学生なのかもしれないが
十分大人の私でも楽しく読めた。
ま もう少し刺激は欲しいような気もするけれど(笑)

図書委員になりたくて 男子に先を越されてしまった
中学2年生の野々花が クラスメイト達と 本にまつわる謎や
書店や小学校との交流など 元気に取り組んでいく姿を描いている。

図書館や図書室が大好きで
図書委員にも立候補したことがある私には
あの頃を懐かしく思い出せて 楽しめた。




「クローバー・レイン」  大崎 梢

大崎梢の作品には 書店や出版社がよく登場してくるのだが
今回は 出版社の編集者である工藤彰彦が主人公。
老舗大手出版社の「千石社」で 順調に仕事をしている。

売れない作家さんの作品を出版できないからと返却したりするのに
心を痛める まだ若き編集者のようだ。
ある日 あまり売れてない作家の作品に目がとまり
どうしても出版したくて 奔走する。

本を書く人
編集さん
営業の人
そして それを売る人
本には それぞれにドラマがあるのだなあと思う。

読書が大好きなわたしには
こういう系のストーリーは楽しい。

09 | 2017/10 | 11
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

のりりん

Author:のりりん

かうんたー
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク