「スープ屋しずくの 謎解き朝ごはん 想いを伝えるシチュー」 友井羊

主人公・理恵は フリーペーパーの編集者である。
日替わりスープが人気のお店のシェフ・麻野に心惹かれているが
なかなか 二人の関係は深まらない。
麻野には 小学生の娘がいて 亡くなった妻への想いは
まだまだ強いようだ。

ゆるいストーリー展開の中で
麻野は 持ち込まれた日常の謎を解いていく。

スープは いつも温かくて 美味しそうだ。






スポンサーサイト

「カミングアウト」  高殿円

援交している女子高生
  ロリータファッションが好きだけれど 職場に内緒の30歳
   夫にも子供達にも かまってもらえない主婦
     夫の定年の日に離婚届を突きつけようと 待構えている中年主婦


それぞれの話は 多少からみあっている。
事件性はなく どってことない日常だけれど
本人にとっては大問題なことばかり。

援交している女子高生とは知り合ったことなないが
フリフリや アニメの主人公のようなファッションの若者には遭遇したことがある。
私だって 平凡な主婦である日々をつまらなく思ったこともある。
離婚しようと思ったことはないけれど。。。


共感できる主人公はいないが
それなりに楽しく読めた。

「西原無量のレリック・ファイル まだれいなの十字架」 桑原水菜

桑原無量の 遺物発掘シリーズ(勝手に命名)の第二弾。

永倉萌絵は 亀石発掘派遣事務所に勤めている。
天才的な レリック・デイガー(遺跡発掘師)の西原無量や
その幼なじみで 訳アリの元文化庁勤務の 相良 忍らと
事件に巻き込まれる。


今回は 長崎の寺屋敷遺跡で
戦国大名の有馬氏の日之江城下にある。
ローマ法王に謁見した 少年使節がらみの地である。

少年使節が持ち帰ったと言われる十字架が 発掘されたが
どうやら 誰かが別の場所から 埋めたらしい。。。

時代は飛んで 第二次大戦の話も加わり
なかなか難しい展開になってきて~

少年使節には とても興味があるので
どんどん 読み進めていった。

意気揚々と出発していった少年達が
帰国した頃には すでに禁教となり
キリスト教を広めた大名達にも
悲惨な運命が待っていた。

それなのに
何百年後の現代では
その地長崎の教会群が世界遺産になったという。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」というらしい。
う~ん 色々考えさせられる歴史と現在である。







「帝都の下宿屋」  三木笙子

三木さんの作品は どれも優しい。
温かい余韻が残るので大好きだ。

1975年生まれと お若いのが信じられないくらい
穏やかなテンポで 物語が展開していく。
時代背景が 現代ではなく 明治・大正のせいかもしれない。

この作品では
若い下宿屋の大家さん・桃介
そこに下宿する小説家・湧水
「まほろば新聞」の記者・坂口

湧水は
ご近所のちょっとした もめごとや事件を
なんともなしに解決していく 探偵のような存在である。

言いたい放題のはずの湧水が
桃介の前では しおらしくなるのが 面白い。

銭湯 焼き芋屋さん 障子張り替え 醤油や
今でも形を変えながら 残っている仕事だけれど
今と比べると のんびりした商いに思える。
でも当時は それなりに し烈な争いもあったようだ。

京橋川で開催されている 大根河岸の様子も楽しい。








「西原無量のレリック・ファイル ほうらいの海翡翠 」  桑原 水菜

私にとって 初めての作家さんである。
表紙は またしても コミック調なので
少女向けかなあと不安げに読み始めたが
とても楽しく読めた。

永倉萌絵の職場は とても忙しい。
彼女の職場は「亀石発掘派遣事務所」。

私に取っては 興味深い職場である。

「サイバラ」こと 西原無量という 天才的な発掘員にお供して
奈良県桜井市にある「上秦(かみはた)古墳」の発掘場所へ。

無量は海外では「トレジャー・デイガー」(宝物発掘師)の異名を持ち
今回も派遣先のコロラドから 急遽帰国したようだ。

発掘の依頼主は 神華大学の三村教授。
教授の期待した遺物が発掘されたが
その教授は殺害されてしまう。

無量の幼なじみである 相良忍は この事件に関わっているらしい。

無量と萌絵は 事件に巻き込まれ
沖縄の石垣島や与那国島へ~

私は以前
発掘調査に関わるバイトに応募して
見事に落とされた経験がある(笑)
一度くらい 発掘現場を経験したかったなあと
思いながら 楽しく読み進めていった。






09 | 2018/10 | 11
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

のりりん

Author:のりりん

かうんたー
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク