「波濤の城」  五十嵐貴久

女性消防士が休暇で船旅をしている時に遭遇した
豪華クルーズ船の事故の話。
同じ主人公の前作を数年前に読んだことがある。

主人公の「神谷夏美」は恋人との船旅のはずが
相手に急にキャンセルされ 上司である「柳雅代」と
「メモリ・オブ・レインボー号」に乗り 神戸発釜山行きの
船旅を楽しむ予定だった。

運悪く台風に遭遇し
船長の判断ミスもあり
船から脱出するはめに陥る。
あちこちで火災も発生し
パニック状態の中
二人の消防士は大活躍する。

勇敢な女性は頼もしい。

映画「ポセイドン・アドベンチャー」にインスパイアされ
実際の海難事故も参考にして 構成されている。

映像ではなく文章だけで大惨事を描くのは
本当に難しいと思う。
読んでいる私も 過去に見た映画などの映像と
ダブらせていた。

だいだい想定内の展開だったが
面白く読み進めることができた。









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「おとなりの晴明さん 第二集 陰陽師は初夏に緑を導く」 仲町六絵」

女子高生・桃花のお隣に住んでいるのは
冥界からやってきた あの「安倍晴明」で
彼女は その存在をちゃんと受け止め
彼に勉強を教えてもらいながら
現世のあれこれを教えてあげている。

時には 梟に変身させてもらって
彼のお供をしたり~
別のシリーズの「からくさ図書館」の主人公達も
登場してきたりして 京都の今と昔を
楽しく行き来させてくれる。

こうして読んでいると
京都は 都として始まった頃からの
古い歴史を 大切に守り続けているのだなあと
感心してしまう。
祭りの行事その他 そして建物の保存
都であった頃の雰囲気は 今も残っていて
世界に誇れる日本の遺産であり
今も生きている町なのだと うれしくなる。





「若竹七海」  錆びた滑車

車内で読む本を図書館で借りるつもりで出かけたら
あら~ 図書館はお休みの日だったので
書店で購入することにした。

私の好きなキャラクターである 葉村晶のシリーズ最新刊があったので
迷わず購入。

長年続いている タフな女探偵シリーズである。
彼女も すでに40代半ばになったようだ。

刑事とも 相手の腹を探りあいながらも
やや友好な関係が垣間見える。

事件自体は 悲惨だが
被害者とのつかの間の心のふれあいなど
読み応えがあった。

今回も ドタバタ 大怪我 小怪我し放題の主人公であった。






「古書贋作師」 The Forgers   ブラッドフォード・モロー

昔の有名作家の直筆やサインなどを偽造する「古書贋作師」が
主人公である。
一度 逮捕されて依頼 足を洗い結婚をしているが
妻の兄は 以前何者かに殺害されている。

犯人は主人公なのか?
コナン・ドイルなどの直筆だと ものすごい価値があるので
それを偽造するという仕事もあるのだろう。
絵画の世界もしかり。
おそらく日本にも同じような犯罪は 存在するのだろう。

興味ある分野ではあったが
主人公の心境は理解しにくい部分も多く
なんだか もやもやした気分が残った。







「フィグリー街の時計師」  ナターシャ・プーリー

作者は2015年前 日本に留学していたという若い作家さんのようだ。

舞台は1883年のロンドン。
内務省に勤める青年サニエルが主人公。

ある日下宿部屋に 懐中時計が勝手に置かれていた。
スコットランドヤードを狙ったテロの際
この時計がアラームを発し 彼は助かる。

その時計の製作者を訪ねたサニエルは
変った時計師・モウリと仲良くなり
そこに住につくことになった。

モウリは 日本人で
江戸時代の藩士・毛利一族で 豊かな財力がある。
そして モウリには先の出来事を察知する不思議な能力があった。
サニエルにも 音が色として認識できる能力がある。

テロの犯人はモウリなのか?
怪しい点は多いが モウリを信じているサニエル。

伊藤博文なども登場し
奇妙だが楽しい構成になっている。
続編があるようなので楽しみだ。

ぜんまい仕掛けだが 勝手に行動する タコの存在も楽しい。
映画化されたら もっと楽しいかも。





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