「人は思い出にのみ嫉妬する」  辻 仁成

最近 ブログで紹介されていたので作者のブログを読んでいる。
フランス在住で 10代の息子を育てるシングルファーザーで
もちろん 有名な作家 & 多彩な方だ。
でも これまで彼の作品を一度も読んだことがない。
お洒落すぎて 私には合わないように思っていたので。
60才だそうだから 私とそう年代がかけはなれているわけでもないし。。。

恋愛だけが描かれている。
主人公は 栞
愛だけに生きているようだが
ちゃんと仕事もしている。

仕事先で知り合った彼・戸田さんには
以前 恋人がいて 事故で亡くなってしまう。
その後 付き合うようになった二人だが
栞は 以前の恋人に嫉妬してしまう。

苦しくなって 彼から逃れて 行った上海で
年下の音楽家の男性と知り合い 付き合うようになる。
そこへ 戸田さんが再び現れて。。。

私とは かけはなれた性格の主人公なので
あまり共感は出来なかった。
こんな風に一途に人を愛することができるのも
一種の才能なのだろう。
小説らしい小説だと思った。







 
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「孤道 完結編 金色の眠り」  和久井清水 (内田康夫 原案)

内田康夫氏の絶筆となった 未完の作品の
続きとなる完結編である。
私は内田氏の作品を2年前に読み
どなたが どんな風に先を続けられるのか
興味を持っていた。

藤原鎌足の墓と思われている古墳と
その埋葬品 そして それに関わってきた人達の死。
古い日記と 当時の人達 それに続く現代に生きる人達など
たくさんの情報があって 混乱しがちとなった。
(これは 私の頭の回転の悪いせいかも)

違う方の書かれた作品だと思うせいか
いつもの浅見さんの楽しい感じが
あまり感じられなかった。

原作の前編と続けて読んだ方が
楽しめると思う。
ドラマ化すれば いい感じかも。。。




「幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神 晃」  仙川 環

「医者探偵」宇賀神は マスコミ対応でしくじり
曙大学を辞めざるを得なくなり
今は小さな診療所をまかされている。
元同僚が自殺した。
有名な教授が認知症治療の画期的な新薬を開発し
脚光を浴びようとしている。
そのデータに不正があるかも。。。

医者が探偵という設定は 珍しいので
読んでみたのだが それなりに興味深い部分もあった。

続編があるなら読んでみよう。。。


「草々不一」  朝井まかて

「草々不一」とは
手紙の末尾に書いて 簡略をわびる言葉(結語)
前略などに対応する。

初めて聞く言葉だ。

江戸時代 武術が何の役にも立たなくなってしまった時代の
下級武士の悲哀を描いた8編の短編が集められている。
悲哀だけではなく そこからほのかに立ち上がる 温かい湯気が
感じられる作品も多い。 読んだ後に暗い煙りが残っている作品もある。
下級武士の暮らしぶりが細かく描かれていて 興味深かった。

心に残った作品は。。。

「蓬莱」 夫婦の話 ラストが良い
「春天」 これもラストが楽しい
「妻の一分」  大石内蔵助の妻りくの物語。

「一汁五菜」 苦い読後感が残るという意味で 印象深かった。











「本と鍵の季節」  米澤穂信

高校生の図書委員の二人が主人公。
語り手は堀川。 松倉詩門とコンビを組んで
楽しく図書委員をしている。

その二人が 日常の謎に挑戦していくのだが
どれも 事件性一歩手前というような 重く暗い出来事である。

そして 最後の方では
松倉にも暗い影が~

のんびりした高校生活を描いているようで
実は 暗く深い問題が起こりそうな。。。
続きが気になる作品だった。







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